複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代 ( No.4 )
日時: 2013/07/02 09:45
名前: 夜幽 (ID: 9udQ5X2q)

第1話
「俺達は万屋だ!」

とある国、とある場所、とある部屋

日差しが照りつける中
太陽以上に暑い奴らがいた

修哉「……。」

出雲「……。」

紫陽花「……。」

屡琉「……。」

理夏「……。」

抜いた

修哉「!大富豪!」

出雲「何!」

紫陽花「やられた!」

屡琉「!?」

大富豪中

理夏「……よし。一言。……仕事しろ!」

机をかかと落とし

修哉「おい!理夏!机に罪はないぞ!」

理夏「お前らに聞く!俺達の仕事はなんだ!?」

修哉「人に!」

出雲「愛と!」

屡琉「勇気と?」

紫陽花「欲望を与える!」

理夏「違う!」

また机にヒット

修哉「おい!壊れる!」

理夏「俺達の仕事は万屋!なんでも屋だ!」

修哉「説明ありがとう。」

理夏「感心してないでリーダー、少しは仕事を探してこいよ。」

修哉「無駄無駄。仕事は全部、隣のアヅチやモモヤマ、そしてエドにとられてんだから。」

紫陽花「隣は仕事はテキパキこなすし功績を上げてる。全く、私達の立場がないわね。」

出雲「……何言えばいい?」

屡琉「……。」

理夏「そりゃ、そうだけど……。」

修哉「あれ?そういや、姉御と來未は?」

屡琉「……庭でガーデニング。」



春とはいえ、今日は特に暑い

來未「……うん。いい具合に育ったね。」

和美「……。」

來未「どうしたの?」

和美「!すいません。ちょっと考え事していて。」

來未「あまり、思い悩まない方がいいよ。」

和美「はい。」

來未「!」

和美「?」

來未「あれは……。」

來未が目を配った先に1人の幼い少女が立っていた

少女「えーと、アヅチにモモヤマ?それからエド?」

來未「どうしたの?」

少女「ハウ!?」

和美「迷子?」

少女「違います!」

和美と來未「?」

少女が強い瞳で一言

少女「万屋さんに依頼を頼みたくて!」

和美と來未「……。」

少女「?」

和美と來未の目が輝き出した

和美「ヤッタ!」

來未「久々の依頼だ!」

踊りだす2人

和美「暑かったね。こっちだよ。」

來未「足元に気を付けてね。」

少女「え?え?私……エドに……。」

少女の話もろくに聞かずに2人は万屋センゴクに連れ込んだ

それを見つめる怪しい瞳

万屋エド

謎の男「……。」

和美「みんな!依頼者が来……。」

來未「来?どうした……の。」

少女「?」

そこには布団が敷かれ修哉と紫陽花が2人で寝ていた

修哉「紫陽花ちゃん。」

紫陽花「修ちゃん。」

出雲「ふふふ……!?」

屡琉「(ヤバイ。)」

理夏「……アハハ!……ハハ!?」

和美「あんた達!」

修哉「!?あ……お花畑が。」

紫陽花「テヘ。」

出雲「あかん。」

屡琉「(私、関係ない。)」

理夏「しまった!」

和美「そこに正座しなさい!」

和美が薙刀を構えた

少女「?」

來未「見ちゃダメ。」

本題に入ります

理夏「粗茶ですが……。」

紫陽花「シュークリームもどうぞ。」

修哉「あ……それ、俺の。」

和美「ん!?」

修哉「なんでもありません!」

屡琉「(痛い。)」

來未「まず、君の名前は?」

少女「浅井……恵です。」

修哉「なる程、恵ちゃんね。それで早速だけど依頼内容は?」

恵「……。」

修哉「……あれ?」

出雲「黙ってたら分からない。」

恵「……。」

修哉「もしかして俺達の事、信用できないの?」

恵「違います!ただ……。」

修哉「大丈夫、大丈夫。俺達は性格や頭には難があるけど腕は確かだから。」

修哉以外のセンゴクメンバー「(それはリーダーだけ。)」

修哉「おい!今、失礼な声が聞こえたよ!」

恵「うふ……面白いですね。修哉さん。」

修哉「!ありがとうございます。」

理夏「褒めてねぇよ。」

恵「アハハ……は。」

少女の目から水滴が

修哉「ええええ?何何何?」

和美「落ち着きなさい。どうしたの?」

恵「ママ……。」

紫陽花「ママ?」

話を聞くと浅井恵には病にかかった母親がいてその母親の病を治すためには薬が必要らしい。材料はほぼ揃っているが、後1つだけどうしても必要な薬草がある。しかし、その薬草を手に入れるためには数々の困難と敵が立ちふさがる

修哉「……また、ベタな展開だな。」

紫陽花「失礼よ。この子を見なさい。」

見ると恵のポケットの中には母親の写真と指輪が

屡琉「それに腕とかも。」

出雲「傷が沢山。」

來未「苦労したんだね。」

幼き少女にはあまりにも過酷すぎる現実

恵「う……。」

修哉「なる程。」

地図を見る

修哉「彼女が言っていた、薬草がある場所はここか……。」

和美「常陸山。今は無法地帯ね。」

恵「ちょっと待ってください!」

修哉「何?」

恵「ほ、本当に行く気なんですか!?」

修哉「行く気って……行かなきゃ君の母親は……。」

恵「でも、常陸山はとても危険なところでん!?」

恵の口を出雲が塞ぐ

出雲「だとよ。どうすんだ?リーダー。」

修哉「え?。どうする?お前ら、俺の仕事はなんだ?」

理夏「へっ。さっき、俺に言わせたくせによ。今度はお前が言えよ。」

修哉「はいよ。……俺達は万屋だ!依頼人の笑顔を見るために行動あるのみ!」

センゴクメンバー「はい!」

修哉「行くぞ!」

修哉が動き出そうとしたその時!

謎の男「待て!」

センゴクメンバー「!」

万屋センゴクの前に謎の男が現れた!