複雑・ファジー小説
- Re: 自分の時代 人の時代『参照、200突破!本当にありがとう!』 ( No.68 )
- 日時: 2012/07/18 21:03
- 名前: 夜幽 (ID: 8vrZrWdo)
エピソード3
終焉
廃工場
出雲「……。」
出雲の手には銀色に輝く槍が
謎の男A「よく来たな。」
そこには数十人の男達がいた
出雲「約束通り、持ってきた。宇佐美を返せ。」
謎の男A「本物か?」
出雲「偽物に見えるか?」
そこには神秘的な槍が……
謎の男A「……本物のようだな。」
出雲「分かっただろう?早く宇佐美を返せ。」
謎の男A「フフフ。」
出雲「!」
数十人の男達が出雲を取り囲む
出雲「……何の真似だ?」
謎の男A「いや、すまないな。宇佐美のお嬢ちゃんは返してやるが……あんたをこのまま生かしておくわけには……。」
男達が武器を構える
出雲「最初から俺の命と宝槍が目当てか……。」
出雲も槍を構える
謎の男A「やれー!」
一斉に男達が攻撃してくる
出雲「……。」
謎の男B「!」
全ての攻撃をかわす
出雲「おせー。」
槍で突く
謎の男C「!?」
出雲「お前ら、この俺に喧嘩を売るってことは命はいらねぇんだよな!?」
出雲が鋭い目つきで男達を見つめる
出雲「おらー!」
次々と男達を薙ぎ払う、出雲
謎の男A「……(つ、強い。)」
謎の男D「そこまでだ!」
出雲「!」
椿「上杉様!」
見ると男が椿を人質にとっていた
謎の男D「手荒な真似はやめていただきたい。こちらとしても無益な争いはしたくない。」
出雲「卑怯だぞ!」
謎の男B「よそ見をするな!」
出雲「!」
男の蹴りが出雲の腹にクリティカルヒットする
出雲「ッ!」
椿「上杉様!」
出雲「く、クソー。」
謎の男A「ふっ。」
椿「上杉様!僕に構わず!こいつらを!」
出雲「……。」
だが、一向に攻撃をしない出雲
椿「!?上杉様どうして!?」
出雲「ハァ、ハァ。バカやろう!」
椿「!」
出雲「お前には……死んでほしくねぇんだよ!」
謎の男D「!……中々の器だ。だがお前の甘い考えに付き合うほど我々は暇ではないんだ。」
謎の男A「その通り!」
男が刀を構えた
出雲「!」
椿「!?」
謎の男A「お命ちょうだい!」
男が出雲の体を斬る
出雲「!?」
出雲の体から血が……
椿「出雲様ー!」
謎の男B「……。」
出雲「(や、やべー。意識が……。)」
謎の男E「最後はどうする?……やはりここは斬首か?」
椿「!?」
謎の男F「それがいい。見せしめになる……俺がやろう。」
1人の男が切れ味の鋭い刀を持って出雲に近づく
出雲「……(ごめん、お袋。)」
謎の男F「切り捨て御免!」
男の刀が出雲の首を斬……
謎の男F「カハ……?」
……れなかった
謎の男A「!?誰だ!?」
刹姫「フー。」
謎の男達「!」
そこには鬼がいた
血だらけで佇む、鬼が
刹姫「お前ら、誰の弟に手をだしてんだ?」
謎の男達「!?」
出雲「せ、刹姫姉……?」
刹姫「!」
刹姫が出雲に近づく
刹姫「出雲!……馬鹿だね。あんた、そういう時だけ父親譲りの甘さが出るなんて……。」
出雲「……強くなったって宇佐美を守り抜けなかったら意味ないよ。」
刹姫「!よく言った。それでこそ私の弟だよ。さて……。」
刹姫が男達を睨む
刹姫「……死ぬ覚悟は出来たか!?」
謎の男達「!?」
数分後
刹姫「……。」
刹姫の周りには血だらけの男達が
出雲と椿「……。」
刹姫「……帰るぞ。」
上杉家
パチっ
出雲「!……。」
椿「!」
雲雀「……。」
雲雀が出雲を殴る
雲雀「……私が何を怒っているか、分かりますか?」
出雲「宝槍を勝手に盗んだ事……。」
雲雀「違います!」
出雲「!」
雲雀「私はあなたが自分1人で宇佐美さんを助けに行ったことを怒っているんです。」
椿「!違います!僕が悪いんです!僕が……。」
雲雀「宇佐美さん……。今後このようなことがないように。」
雲雀が部屋を出ていく
出雲「……。」
夜
刹姫「失礼します。」
雲雀「!刹姫。」
刹姫「……昼間のあれはちょっと言い過ぎでは……。」
雲雀「だからですよ……。」
刹姫「!」
雲雀「あの子は私にとって大事な存在なのです。」
空許「……。」
外
出雲「ハァー。」
椿「上杉様!」
出雲「宇佐美……。」
椿「本当にありがとうございました。」
出雲「気にするな。」
椿「でも……。」
出雲「ハァー、やっぱ……俺、弱いな。」
出雲が槍を握りしめる
椿「!」
出雲「でも、このまま引き下がるわけにはいけない……俺は強くなる。誰よりも親父や刹姫姉よりも。」
椿「……。」
そしてお別れの日……
空許「お世話になりました。」
雲雀「いえいえ、こちらこそ。」
刹姫「……。」
出雲「……また来いよ。」
空許「ありがとうございます。……行くで。嬢ちゃん。」
椿「……!は、はい!」
電車内
空許「(上杉雲雀か……。)」
椿「(……いつか、僕が……上杉様の力になりたい……。)」
終わり
質問
椿が上杉さんに憧れたきっかけを教えてくだs((
結論
こういうことがあったから
オマケ1
出雲「親父が……お袋を……殺した?」
雲雀「……あぁ。」
刹姫「っ!」
完
オマケ2
国会議事堂
国会議事堂 集会室
謎の総理大臣「……。」
謎の男「……。」
次回、定例集会!
会見?
夜幽「俺が思うに椿は出雲に憧れだけじゃなく、力になりたいとも思っているんだよね。(多分。)そして空許も特別な何かがあるんだよ(多分。)」
修哉「作者は最近、運が悪いです。特に金運が。」
夜幽「言わなくていい!」