複雑・ファジー小説
- Re: 自分の時代 人の時代 ( No.7 )
- 日時: 2013/07/02 09:47
- 名前: 夜幽 (ID: 9udQ5X2q)
第2話
「本多くん。来襲!」
センゴクメンバーの前に1人の長身の男が立っていた
修哉「お……お前は……!」
修哉が焦り出す
謎の男「……。」
修哉「……誰だっけ?」
全員がズッコケる
理夏「万屋エドの副リーダーだろうが!」
理夏のツッコミが炸裂する
修哉「あ……そうだったな。確か名前は本田?」
紫陽花「修ちゃん、違うわよ。本山さんよ。」
出雲「違う。本村だ。」
屡琉「……忠勝。」
修哉「おっ、あえて名前を!來未君!座布団2枚!」
來未「はい!」
どこからともなく座布団
和美「……フ。」
しばらくお待ちください
理夏「で、なんの用だ?本多さん?」
本多「(やっと本題に入れる。)話は聞かせてもらった。その依頼、我々、万屋エドが引き受けよう。」
センゴクメンバー「!」
修哉「おいおい!待て!横取りか!」
本多「横取りではない。これは正当な判断だ。」
紫陽花「どういう意味?」
本多「まず1つ、貴様ら、センゴクの依頼成功の確率は極端に低い。」
和美「う……それは……。」
修哉「それはお前らエドやアヅチモモヤマが仕事を掻っ攫うからだろう!」
本多「当たり前だ。貴様らは経験が少ないんだらかな。」
出雲「……。」
本多「それに貴様らときたら遊んでばっかり。」
屡琉「否定は出来ない……。」
修哉「手厳しい。」
本多「この際だからはっきり言っておくが遊びで万屋を開くんじゃない。」
センゴクメンバー「……。」
出雲「(遊んでいると思われても仕方ないか。)」
本多「それで恵さん。話を戻しますが……。」
恵「は、はい。」
本多「あなたの依頼内容は薬草取り。これで間違いはありませんか?」
恵「はい。」
本多「それでここから、常陸山まで……。」
本多が電卓を取り出す
本多「危険度……討伐……強さ……大体見積もって……これぐらいですね。」
全員「!」
10万円
修哉「おい。ちょっと高くねぇか。」
本多「何を言っている。これが相場だ。」
恵「え……。」
本多「どうしました?」
恵「ごめんなさい。私、そんなにお金、持ってなくて……。」
本多「そうですか。分かりました。でも、安心してください。依頼はちゃんと引き受けます。ただし、謝礼はあなたの家族から貰います。」
恵「ちょ、ちょっと待ってください!家、貧乏で母親1人で働いててそれでお金もろくになくって……。」
本多「……だったら、借金でもしてください。母親を救いたい……。」
修哉の右ストレートが本多の腕にヒットした
理夏「リーダー!?」
本多「何をする!?」
修哉「お前、嫌な人間だな。友達少ないだろう?」
本多「何が言いたい?」
修哉「いや……ちなみに本多。お前は万屋の仕事をどう思っている?」
本多「……ビジネスだ。」
修哉「そうか。分かった。本多。」
本多「?」
修哉「やっぱり、この依頼は俺達が引き受ける!」
本多「!ふざけるな!」
修哉「ふざけてない!(そうだ!)おい、本多。」
本多「なんだ?」
修哉「勝負だ。」
本多「勝負?」
修哉「そうだ。どちらが先に依頼者である、恵ちゃんの願いを叶えられるか。」
本多「面白い。それで勝負の賭けは?」
修哉「お前らが勝ったら万屋センゴクを閉める。俺達が勝ったら……後で考える。」
本多が笑う
本多「いいだろう。だが、忘れたわけではあるまい。我々が万屋エドであることを!」
修哉「上等だ!」
本多「ふ……では。」
本多が去っていく
修哉「……みんな、すまない!勝手なことをして!」
修哉が頭を下げる
和美「(そういうところがまた……もう……。)」
和美が頬を赤らめる
出雲「フフフ。」
和美「!出雲。何?」
出雲「いえ、何も!」
出雲の顔から汗が
理夏「(地雷踏みやがって)お前が決めたことなら俺は構わねぇ。」
紫陽花「私もいいよ。」
來未「僕もいいよ。」
屡琉「……私も。」
修哉「お前ら!お、俺は……俺は!幸せ者だ!」
修哉が抱きつこうとした
出雲「!來未バリア。」
來未「!?ち、ちょっと!出雲!?」
來未に抱きついた
修哉「ハッ!?なんでお前なんだ!?俺は紫陽花お姉さんか屡琉ちゃんがよかった!」
來未「ごめんね。」
來未が苦笑いを浮かべた
恵「皆さん……。」
和美が恵に優しくほほ笑みかける
一方、その頃
万屋エド
本多「……と言うわけだ。構わないか?」
万屋エドのリーダーが口を開く
リーダー「構わないってもう、決めた事なんだろう?」
本多「はい。リーダー。この際だから確実にセンゴクを潰しておきましょう。」
リーダー「……何故、そこまでセンゴクにこだわる?」
本多「……あそこは宝の持ち腐れだ。」
リーダー「なる程。」
リーダーが立ち上がる
リーダー「依頼をやるからには全力を尽くさなくては……相手は仮にもセンゴクだ。」
本多「分かりました。」
リーダー「お前ら、行くぞ!」
エドメンバー「はい!」
万屋センゴク
和美「みんな!分かっているとは思うけどこれはビジネスじゃない!人に幸せを与える仕事!頑張るわよ!」
修哉以外のセンゴクメンバー「おう!」
いよいよ薬草採り!