複雑・ファジー小説

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.108 )
日時: 2012/08/18 20:28
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: 5VUvCs/q)


+71+


「心配することも優しくするってことに入るんだね」

「当然じゃないですか」

あ、でも反論できる。子供のような嫌味なら、言うことができる。
それならまだ私は孤独だと認識できるんだな。少し卓巳のような感じがしても、孤独だと理解できているんだな。良かった。
今の孤独は卓巳のようだ。自分の欲に私を付き合わせようとしている。私はそうしないといけないような、そんな錯覚を植え付けようとしている。
私はもう、そんなのごめんだ。
孤独のために縁を切ると決めた。
でも、今確信した。この関係を切ることは、私のためになる。私は、こんな状態の孤独とは一緒に居たくない。これじゃあ、せっかく卓が私を突き放してくれたのに、二の舞だから。
卓巳、か。卓は大丈夫かな。右目をやられた、卓巳。
あれだけ自分の思い通りにならないことが嫌いな卓巳が、店長にプライドを傷つけられたんだ。不意打ち。まさか店長があのタイミングであんな行動を起こすとは
。孤独の言うとおり、すぐ店長は帰ってくるだろう。

「誰かのことを思うことが、罪なんですよ」

もー、なんなんだよ、コイツは。