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複雑・ファジー小説
- Re: 思案中 ( No.5 )
- 日時: 2012/06/03 22:02
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)
+4+
私がベッドに乗るとバカはベッドのそばで座り込んだ。
視線がウザったいので隣を叩いてやると、バカは嬉しそうにして私の体にくっつくようにして横になった。
「先輩、いい匂いするっす」
「お風呂入ってないよ」
明日の朝、早く起きてお風呂に入ろうと思っていたのに。今日はコイツのせいで早く寝られなくなったから、明日の朝いつもより早く起きるのはきつそうだ。
後で入ろうかな。でも今はゆっくりしたい気分。でも目を閉じてしまったら眠ってしまいそうだった。
「へ〜。……舐めていい?」
「変態」
冗談なのかと思ってコイツの顔を見ても、冗談じゃなさそうだ。本気の目をしている。
「ちょっとだけでいいから! ダメっすか?」
なんか今日は少し気分がいいのでパジャマを捲ってやった。
するとこのバカは、目をキラキラさせて私の脇腹にかぶりつく。
少し痛くて、顔をしかめる。
「舐めるだけじゃっ、なかったの?」
脇腹を食いちぎられる勢いで噛まれると、さすがに痛い。涙がにじんできた。
一度離したと思うと、今度は吸い始めた。
ピリッと痛みが走ったから、多分皮膚が切れているんだろう。
「ダメっすか?」
ダメって言ったって、止めないくせに。
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