複雑・ファジー小説
- Re: 【カキコ民】夢現の境界線【参加型!!】 ( No.29 )
- 日時: 2012/11/06 10:30
- 名前: 月葵 ◆7a0DWnSAWk (ID: Z0yvExs9)
- 参照: ファ「出番、ないな……」 作「もーちっと待って?」
——食堂
「相手は一人……ほ、他にも伏兵がいたりするのかな……」
「伏兵ってお前、ゲームのやり過ぎじゃねぇの?」
けらけらと笑う赤米……てか、
「赤米……静かにした方がいい。気付かれるぞ」
ったく、隠れているのが台無しになるだろうが。
あ、俺は京だ。視点がやっと変わったのは嬉しい、が状況が状況なのでとりあえず置いといて。
食堂には仕切りがあってな、今、犯人がいるスペースからだとこちらの姿は見えない。
「武器が見えるから……迂闊には近づけないわよね」
闇雲に近づいたところで、相手の能力も分からないために返り討ちってこともあるんだが……
「誰か囮になって、相手の能力暴くか? つーか京、お前の能力であいつのこと分からねぇの?」
「壁越しだからな……無理かも」
実はさっきも試した……が、やはり犯人を直接見ないと無理らしい。
「んだよ、役に立たねぇな」
「うるさい」
「じゃあここは僕の出番かい?」
「うぜぇよ引っ込んでろ」
「し、静かにしないと見つかるって……ていうか九賀崎君に夏川さんじゃ……!?」
「いたのか二人とも?」
九賀崎は俺の言葉を聞くと、心外そうに顔をあげた。
「犯人の狙いはただ、自分の不幸をぶちまけたかっただけだろうし」
簡単に移動できたよ、と得意気にする九賀崎。
対する夏川は、……ただ睡眠を邪魔され、安眠出来るところを探していたのだとか。
「いきなり銃声が聞こえたんだから!!」
「夏川さん静かにしてくださいね?」
「てめぇこそ静かにしろ」
「声量はきみのほうが多いと思うけどなぁ?」
痴話げんかを始める二人。……いい加減にしてくれ。
すると、蒼がなにか聞こえたようだ。
「あ、悠乃ちゃんがくるよ」
「寮長の?」
さっきの銃声で気付いたのか。
「……よし、じゃ、僕たちは外にいる奴らをどうにかしようよ。このメンツならどうにかなるだろうから」
「賛成だ。」
「よーし、んじゃ作戦立てよーぜぃ。人数はどの位だ?」
「ざっと4、5人位。僕は多人数のほうがいいからね……」
「いちいちうざい久賀崎、ピック目ぇ入れっぞ」
「夏川さんこそ、ここでラーメン食べないでくれます? 汚れますから(黒笑)」
「……どーでもいい、けど残党処理本当にやるわけ?」
「やるしかないだろ、如月。あと久賀崎、夏川、……話を聞いてくれ」
…………ほんとうに俺らでできるのか、…若干心配だぞ、おい。