複雑・ファジー小説

Re: 【カキコ民】夢現の境界線【参加型!!】 ( No.35 )
日時: 2012/12/13 13:35
名前: 月葵 ◆7a0DWnSAWk (ID: LqhJqVk8)
参照: ちょこっと更新。

——1F廊下

「みんな大丈夫かな……」

そう思いつつ、食堂へと急ぐ私、悠乃です。
それにしても、先生は何で気付かなかったんだろう……

この学園のセキュリティは、まず、学園周りの壁を通り越そうとすると——いや、正確には通り越そうとする『意識』だが——警報ブザーが鳴る仕組みだ。

……あ、でも要塞とか、監獄とかそんなんじゃないよ?
結構細かくなっててね、触れた人の意識から、悪意のあるものだけを認識するの。

外出したいときとかは申請が必要だけど、まあまあ自由に家に帰れるわけで。


脱線したから、話を戻すね。


だから、警報ブザーが鳴らなかったのもそうだし、絶対先生の一人に周囲の状況を『感知』できる人がいるはずなのにおかしいってわけ!!


……と、そろそろ寮が見えてくる。


「……柊悠乃君ですね?」


まずはみんなの安全確認して、それから、幽助君が先生を連れてくるのを待って……


「柊君?」

あ、でも相手は銃持ってるし、迂闊には…………



……………………。







「うわわぁぁぁぁぁぁぁ!!? だ、れえ、あ、あなたは……」


うっわ、集中してて全っっっっ然、気がつかなかった……!


「お困りのようですね、柊君」

「あなたは…………理事長?」



現われたのはこの学園を治める理事長。



そう、『音影氷夜』その人だった。