複雑・ファジー小説

Re: 【カキコ民】夢現の境界線【参加型!!】 ( No.43 )
日時: 2013/04/26 12:46
名前: 月葵 ◆7a0DWnSAWk (ID: LqhJqVk8)

「ほんじゃ、ま、転入生の来栖の歓迎会すっぞ〜! てことで、乾杯!」


『乾杯!!!!!』


 と、まぁ何故か袈ヶちゃんが仕切ってる訳なんだけど……

「あー、走りてぇー! あいつらのお陰で今日の部活がなくなったしー」

「そうなの? ハル?」

 ハルこと晴樹君は陸上部員のエースで、毎日欠かさず走ってる。いつでもどこでもね。
 けど、今日は犯罪者が学院内に侵入したから部活は全部休みで、ハルがいつもトレーニングしているグラウンド・校舎内も、調査とかで使用禁止になったんだって。

「犯罪者が学院内に入るなんて、予想もしなかったもんね。セキュリティが万全じゃなかったらしいし」

 ま、お陰でその間、機械の修理が出来たけど、と言いつつ機械をいじりながらチョコ菓子を食べるカナエちゃん。


「ていうか柊さん、よく無事でいられたね」
「あ、瑞季! もう委員会終わったんだね! ご苦労様!」
「……私の質問に答えなさいよ、はぁ」

 ため息をつく瑞季ちゃん。
 わ、わざとじゃないんだから許してね……?

「う、うん……ごめん。なんとか無事でした……ハイ」

 艶やかな黒髪を低い位置で一括りにし、眼鏡をかけてる、空川瑞季ちゃんは、高等部の私達のクラスの委員長さん!
 ちょっと怖いけど、頼りになるんだよ〜色々と。

「はいはーい悠乃、ひっさしぶりねぇ? ていうか食堂で何やってんのあんたら?」
 「え……、み、命さんっ!?」

 ハニーブラウン色の髪の毛で、瞳は綺麗な鮮やかな緑。本当は性別男なんだけど、おねぇである五月女 命さんは、クラスどころか学院内の有名人!
 その訳は、今まで生きてきた経験を生かして、いろんな相談にのってるからなんだよ。
 例えば、将来のこと、いじめがあったり、困ったことがあったとき……とかね。
 命さん、カウンセラーになれる気がするなぁ。

 本当は大学部に入る年齢なんだけど、本人いわく、やることが見つかってない……らしいから自主的に高等部のままなんだよ。

「お、みこやんじゃねぇか? 相変わらずの女装ご苦労様なこった」

 ふと、おねーさんが命さんに気付き、ニヤリと悪戯っぽく笑ったのは気のせいじゃ……ないよね。

「そーいう、袈ヶっちこそ、相変わらず大食いね? 体重計乗っといたほうがいいんじゃないの?」

「なんだと?」
「なぁに?」

 バチバチ……と火花を飛ばす袈ヶちゃんと命さん。
 この二人、出会ったときから何だかライバル意識があるんだよね……何故かは分からないけど。

「もう、おねーさんも命さんもそのくらいにしてください!」
「いいんじゃないの? 歓迎会なんだし派手にやるべきね、悠乃?」
「まぁ、派手なのは構わないけど……ってホープ、なに指を鳴らしてるの?」

 ホープは、私達とちょっと離れた位置にいた矛口君のところに…………まさか、ここでバトるの!?

「面白い……ここは一つ、刺激を得るために殺ろうか」
「矛口君っ!? 『やる』の字が怖いよ恐ろしいよ!?」
「望むところ! ちょうど身体を動かしたかったからね」
「って、望むところとか違うから!! それよりホープは犯罪者撃退に参加してたよね!? 矛口君もだけど! ……聞いてないし」

 私の制止を振りきって喧嘩を始める矛口君とホープ。

「あらぁ〜? 皆賑やかねぇ〜?」
「少しお邪魔するよ?」
「え、理依先生!? それに理事長!?」
「やぁ、柊君。この騒ぎは一体……?」

 突如現れた理依先生と理事長。
 勿論、理依先生はナースのコスプレ中だけど……

「もう皆、私の制止を聞かないんですよ!」
「あらあら、でもそれは頑張らなきゃね〜?」

 クスクス……と笑う理依先生。なんかこちらも怖いです。

「あはは……まぁそれは仕方がないさ……」
「先生も理事長も、それフォローになってません……」

 皆、好き勝手にしていいけど……いいけどね!? だって水桜ちゃんの歓迎会だし!
 何もないより、ずいぶん派手で華やかになってるけどね!?

「ごめんね水桜ちゃん、こんな人達のいるクラスで……」

 そう言う私に首を横に振る水桜ちゃん。

「私こそ……いいの? ここにいて……」
「勿論!」



 だってもう、水桜ちゃんは私達の家族。

 独りじゃない、血は繋がっていなくても、互いに分かり合える。




          それが、私達『家族』だよ。





「…………ありがとう」



 水桜ちゃんは微笑み、一粒だけ涙を流した。











 ………………で、それはそうと。






「命さんダメですお酒持ち込んじゃ……ってあぁっ! そのコップたちに手をつけちゃダメ幽助君にカナエちゃん!」
「らいじょ〜うらよ、ハルちゃ……」
「カナエちゃん全然ダメだから! もうかなり酔ってるから!」
「俺……もう飲め……」
「ゆ、幽助君!?」

 命さんがコンビニで買ってきたらしい、焼酎の缶をコップの中へランダムに入れ始めていた。

 勿論だけど、未成年は飲酒禁止! 私達は未成年だから……命さんを除いて。

 え? 理事長たちは?
 あ、もういなくなってたよ。
ビンゴ大会やイントロクイズは参加してたけど、いつの間にかいなかった。


 この騒ぎは深夜近くまで及んだのだが、周回に来た警備員の人に怒鳴られるまで続き……


 結局次の日、歓迎会に参加していたほとんどが遅刻・欠席となりましたとさ。


**To be continued…**


Next story:夢世界「猫と依頼と……」

Re: 【カキコ民】夢現の境界線【参加型!!】 ( No.44 )
日時: 2013/03/10 15:49
名前: 月葵 ◆7a0DWnSAWk (ID: 3xnkBRQd)

《青空チャット》


月葵【柊悠乃です! やっとこの話終わったー!】

ジェヴ【うぅ〜頭痛い……】

すぴりたす【同感……痛くて機械いじりがはかどらないよ】

月葵【うーん……間違ってお酒の入ったコップのものを飲んだんだよね……幽助君、カナエちゃん】

すぴりたす【そーだけどね】

城宮壱【おい、今回全く出番ないじゃねぇか、柊!】

世移【それなら僕もー。どうしてー?】

月葵【風臣に勇太……いや、私に聞かれても……ね? 作者次第だし(ボソッ】

更紗蓮華【あのさぁ、あんた達は私と夢風と空川と捕まってただろ? 動けるわけないだろうが】

城宮壱【…………チッ、落ちるぞ】

月葵【あ、うん、またね】

夜桜【あ、あの……】



全員【誰っ!!?】



夜桜【ご、ごめんなさい、来栖です……】

月葵【水桜ちゃんだったんだ! てか謝るのはこっちだよ! ごめんね!】

山下愁【チャット来るの、手伝ってほしいって言われたのよ】

月葵【あ! ホープ、珍しいね。手伝うなんて?】

山下愁【まぁね、困ってる子は見捨てられないし】

烈司【ところで俺も出番あまりなかったな、悠乃】

月葵【サトちゃん、皆も……もう言わないで……なんか私、悲しくなっちゃうから】

グレイ【あーあ、天王寺、駄目だろ? か弱い女を泣かすなんて】

月葵【ちょ、袈ヶちゃん!? いや泣いてはないy】

更紗蓮華【たしか、幼馴染みだっけ? 何時から?】

烈司【……幼稚園以来だ。……もう落ちる】

月葵【え、あ、うん? ……もうちょっと話したらいいのに】

更紗蓮華【柊は覚えてるわけ?】

月葵【うん、でも……変わったな】

夜桜【何が?】

月葵【……うーん、前はもっと頼れるお兄さんみたいな】

グレイ【意外だな】

更紗蓮華【意外だね】

すぴりたす【上の二人に同じく】

檜原武甲【……怠い】

刹那【こ、こんばんは】

月葵【一気に来たっ!?】

刹那【ご、ごめんなさい、お邪魔でしたか……?】

月葵【そ、そんなことないよ! 蒼!】

White【柊さん、時間がないんだけど早くしてくれないかしら?】

月葵【瑞季……少しくらい顔出しなよ】

White【委員会の仕事があるの。また今度】

月葵【あ、行っちゃった】

白月【相っ変わらずの無愛想ね?】

月葵【リアルとともに命さん!】

グレイ【んじゃまたな、ゆーちゃん、女装人】

月葵【え? 袈ヶちゃん? あ、帰っちゃった】

白月【……ま、別に気にしないけどさ】

神無月飛鳥【じゃーん、九賀崎幸太参上〜って言ってみたかったり】

晴樹【ぬぁっ、またお前かっ! なんであたしが行くところにお前がいるんだよ!】

月葵【どうしたの、九賀崎君に吉紗乃ちゃん……?】

晴樹【聞いてよ悠乃! 夜食にラーメン食べたくなったから食べにいったんだけどさ】

神無月飛鳥【リアルご対面だね、夏川さん?(黒笑)】

月葵【……あはは、ていうか夜食にラーメンを食べることに驚くよ、吉紗乃ちゃん】

すぴりたす【ねぇ、はるちゃん、そろそろ終わらなきゃだよ】

月葵【え……うわっ、もうこんな時間! 次はリクエストの『修学旅行』!】

すぴりたす【ホントに!? 肝試ししたいな!】

神無月飛鳥【僕はハルちゃんをいじりたいな】

月葵【そ、それはちょっと】

檜原武甲【というかユッキー、学外に出られるのか?】

白月【出られるらしいわよ?】

月葵【うん、寮長権限でね】

夜桜【すごい……】

刹那【すごいと言えば、もう参照が700突破したって……】

晴樹【へぇ……やるじゃん、更新頻度が少ないわりに】

月葵【目指せ参照1000突破! 因みにこの修学旅行は2、3話くらいになる予定だけど、連続するって】

夜桜【どういうこと……?】

月葵【それは見たらわかる! ……だって】

刹那【じ、じゃあこれで……】

山下愁【次回に続く! よね?】





——夕闇チャット——


魔女【こんばんは♪ 魔女さんですよ〜】

夢【あーあー、マイクのテステス。初めましてですの。ようやく繋がりましたね】

魔女【そうね。なんとなく周波数を合わしたのですけれど、うまくいったみたいですね〜。あ、このチャット、音声チャットなのよぉ】

夢【ところで、ですけど。計画は順調ですの? 私の出番はいつですっ!!】

魔女【計画は順調よ? でも出番は……まだまだねぇ〜】

夢【むぅ……早く繋げたいですの。音声だけじゃない、この世界を理不尽な世界じゃなくr】

魔女【そちらはもう会いましたの? 『鍵』に?】

夢【無視は嫌いですわ……今、部下に探させてますの。すぐ分かるはずです……たぶん】

魔女【あらあら、自信なさげですね〜?】

夢【し、仕方ありませんの!! 一応、元『鍵』はいますけど……あ、御飯の時間ですからまた今度ということですわ】

魔女【えぇ。さよなら】

夢【サヨナラですわ、創世の魔女】



魔女【……創世の魔女、ね。クスクス……】



——夕闇チャットが終了しました——