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複雑・ファジー小説
- Re: 罪とSilencer ( No.7 )
- 日時: 2012/07/31 23:28
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第一章『ナースにご用心』
プロローグ
三年前、日本海沿岸
海岸に黒いゴムボートが不法投棄みたいに捨てられていたが、そこから足跡がぽつぽつと森の中へ続いていた。
「…………」
ガスマスクの青年が一人、首をぐるんぐるん回してストレッチをしていた。彼の服が防水用のタイツだったが、彼の服は濡れてはいなかった。
「…………」
首を振るのを急に止めて、海岸に歩き始めた。
「………… ハァ」
ガスマスク越しでも聞こえるぐらい大きなため息をつきながら……
「こちら、立花。敵を発見、即排除します」
『了解、こちらも援護する』
スナイパーライフルを覗きながら立花朝霞は周りにいる【40人の仲間】に報告した。立花は新潟県内で一番のスナイパーと言われているぐらいだがら本人にも狙撃に対して自信があった。
「敵を排除します」
そうつぶやくとガスマスクの頭を狙って引き金を引いた。
銃弾は青年の頭に届く前に粉々になった。
「!! こちら立花。敵は能力を使用している模様。厳重注意すること」
『……生き延びたら一杯やろう』
「わかりました。楽しみにしています」
この通信が作戦に参加した(オペレーターを除く)40人のうち39人死亡1人生存の事件の始まりだった。
「……いい加減にしてよね。君たち、僕の任務を邪魔しないでくれないか?」
ガスマスクの青年は39人の武器を持っている男女の部隊にマスクをしているときの声でしゃべりだした。怒ったことを現しても武器を下さなかったことに溜息をつきながらガスマスクを外して
「消えて」
その声はたった3秒もない声だったが39人の男女はバラバラになって、粉々になってあとすら残さずに消えていった。
「み、みんな!!」
立花の声が新潟の綺麗な夜空に響き渡った。
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