複雑・ファジー小説
- Re: 【オリキャラ募集中!】鎌奈家の一族【何か新キャラ出てきた】 ( No.110 )
- 日時: 2012/08/15 22:54
- 名前: 純金リップ (ID: EfKicuSN)
- 参照: アベンジャーズ観てきた。ハルクが一番かっこいい。
「どうすればいいんだろ...。」
一人鎌奈家に残された愛子は、佳夢の部屋にて正座していた。
やることは特になく、待つしかなかった。
因みに、愛子は男子の部屋に入るのは初めてであったが、
佳夢の部屋は想像していた以上に綺麗だった。
一見、女子の部屋かと思った。
決して、壁がピンクとかではなく、先述したように綺麗なのだ。
佳夢は綺麗好きなのだろうか、と勝手に想像した。
ちょっと、面白かった。
「とはいえ、何をしようかな...。あ、帰ってもいいんだっけ?」
しかし、それは失礼ではないか。
佳夢自身が許したとしても、さすがに自分が許せなかった。
「う〜ん...。」
悩んだ末、取りあえず佳夢の部屋を出た。
そして、適当に散策をしていると、真夢に出くわした。
「あ、愛子ちゃん!」
ただ、その後ろに、誰かついてきていた。
「真夢ちゃん、えっと、その子は?」
「あ〜、この子はね私の妹の、菜夢ちゃん。」
「こんにちわ。」
真夢とは対照的な大人しめの子であった。
「...。」
菜夢はこちらをじーっとみている。
「何かな?菜夢ちゃん。」
「いえ。何でも。ところで愛子さん。」
「ん?」
「兄のどこが好きなんですか!」
「えっ!?」
思いがけぬ質問が飛んできた。
「ちょ...、菜夢ちゃん!彼女じゃないって言ってるじゃん!」
「あれ、そうだったっけ?すいません。愛子さん。」
「い、いや、いいんだけど。」
「とはいえ、兄が無理やり連れてきてしまって、すいません。
あの人、めちゃくちゃ馬鹿で。遠慮せず帰ってもいいですよ。
なんだったら、家まで送りましょうか?」
「いいよ...。て、送るって、なにで?車じゃないよね?」
「いいえ車です。あ、大丈夫ですよ。この家にも免許持ってる人いますから。」
確かに、それはそうだろうと、納得する。
だが、何故か菜夢ならば車も運転できそうだった。
初対面だけど。
「大丈夫。私、帰んないから。せめて佳夢君が帰ってくるまでは。」
「そうですか。じゃあ。」
「遊ぼう!愛子さん!」
そう言って、半ば強制的に佳夢の部屋とは少し離れた、真夢の部屋に連れて行かれた。
そこには女子と男子が二人づつ、すでに部屋に入っていた。
しかし、男子は二人とも、口は笑っていても、目が笑っていなかった。
「なんで俺達、こんなとこにいるんだ?」
「わからん。マジでわからん。」
どうやら、深い事情がありそうであった。
「じゃ、紹介するね!この人は愛子さん!」
「で、あの子が琥珀。」
菜夢は琥珀を指して言う。
琥珀は右手を愛子に向かってひらひらと振った。
愛子も戸惑いつつ振りかえす。
「こっちが、菊花。」
今度は菊花を指して菜夢は言う。
菊花はわざわざこっちまで来て、愛子の手を握る。
「やっほー、可愛いお嬢さん。よろしくなー。」
「よ、よろしくね。」
「んん〜。噂通りのべっぴんさんやわ。」
「ありがと...。」
一体誰から聞いたのだろうと思ったが、多分真夢であった。
「んで。そこにいる男子二人は...。まあいいか。」
「ちょっと待てなーちゃん!それはおかしい!」
「あ、扱いが不遇だ!」
裏夢と白美は身を乗り出して異議を唱えるも、
菜夢は無視し、菊花の隣に座る。
さらにその隣に真夢が座り、そして、真夢の隣に愛子が座った。
小さな円のようなものが完成した。
「で、菜夢。」
菊花が隣の菜夢に聞く。
「なにすんの?こんな大人数で。」
「それは...。」
菜夢が取り出したのは、トランプであった。
「ただいまより、『ダウト』を開催します!」
菜夢は今日一番の元気で宣言した。