複雑・ファジー小説

Re: 【オリキャラ募集中!】鎌奈家の一族【何か新キャラ出てきた】 ( No.111 )
日時: 2012/08/15 22:54
名前: 純金リップ (ID: EfKicuSN)
参照: ウィキ●ディア先生に協力していただきました。

「ダウト...、ってあれか?」
「そう。あれです。プレイヤーが手札からプレイヤーに均等にカードを配り、
プレイ順を決めた後、プレイヤーは A, 2, 3, 4, ..., 10, J, Q, Kの順で、
自分の番に対応したカードを裏向きで場に出す。
自分の番に対応したカードをあえて出す必要はなく、ほかのプレイヤーは
出したカードが対応したカードでないと思ったら「ダウト」とコールする。
そのカードが対応したカードでなければカードを出したプレイヤーが、
対応したカードであればコールをしたプレイヤーが場に出されたカードを全部引き取る。
で、手札が亡くなった人から勝ち抜け。大体のルールはこうね。」
「長いよなーちゃん...。後、お前の勉強好きキャラは何処へ行ったんだ。」
「お黙り愚民が。」
「愚民!?兄に対して!?」
「ま、説明も終わったし、カードを配るわね。」
そう言って自分のところからカードを配り始める菜夢。
順番的に、菜夢と隣にいた菊花と琥珀が八枚になった。

愛子のカードはハートの10とクイーン。ダイヤの3と9とクイーン、
スペードの4と7、となった。
どことなく微妙だが、とりあえず7が入っていて助かった。
しかし、いつの間にやら参加させられていたが、
見渡すと知らない人ばかりで緊張する。
「それじゃ、始めましょうか。」
菜夢が冷めた声で、始まりを告げる。
意味もなく、シリアスな空気が漂う。

「斧間陣呉さんは生きています。」
「...そうか。殺してもらった方がありがたい気もするがな。」
「そんなことを言ってはなりません。彼は百年に一度の逸材です。」
明太は少し大げさに言う。
それが本気なのか冗談なのかは、少しわからなかった。
「今はすこし精神状態が不安定でして、拘束させていただてます。」
「拘束...?」
「ええ。不躾なのは分かっておりますが、すこし荒治療も必要かと思いまして。」
「...まぁ、別にいいですけど、それで、あいつが縛れますね?
少ししたら、脱出して、あんたら全員殺しにかかりますよ。」
脅しも含めて行ったのだが、明太は表情を変えなかった。
寧ろ、さっきより余裕がある表情になっている気がした。
「それはご心配なく。たとえ、あの方でも、私たちには勝てませんよ。」
「...随分自信ありですね。SPECでも使うんですか?
あ、それともスタンドですか?」
「そんな超人的なことはできませんよ。」
「そうですか...。ちょっと残念だな。」
「なら、マジックを見せましょう。」

何処からともなくみかんを取り出した明太。
それから両手をかめはめ波みたいな形にして、
その真ん中に、みかんを浮かせてみせた。
「って、それは親指にみかん刺してるだけでしょ。」
「あ、ばれましたか。」
「子供向けのマジックですよ。」
明太は照れたように後頭部を掻く。
一体何を考えているのか、まったく読めない。
「話を戻しましょう。と言っても、話せることはほとんど話してしまいましたね。」
「じゃあ、一つ質問良いですか?」
佳夢は右手を顔の高さまで挙げた。
「どうぞ。」
「あんたらは陣呉を使って何をしようとしている。」
明太は黙り込んだ。
やがて、猫のような目を細めて言った。
「ちょっとした、お遊びですよ。」
「本当にそうだといいですけど。」
佳夢と明太は顔を合わせて笑った。
そこに、和やかなムードなど漂ってはいなかった。