複雑・ファジー小説

Re: 【オリキャラ募集中!】鎌奈家の一族【何か新キャラ出てきた】 ( No.134 )
日時: 2012/08/29 23:22
名前: 純金リップ (ID: EfKicuSN)
参照: 只の短編だよ。

※本編じゃないよ!

「やぁやぁ。よく来たね君達!」
恵人の研究室にて。
鎌奈四兄弟は集っていた。
夏休みの宿題を終わらせるために!
(去年の話です)


「で、なんかいい実験があるんだろうな。」
そう。今日は自由研究をしにきたのである。
恵人は、それを問われて頷く。
「もちろん!それも、とっておきをね!」

恵人が取り出したのは液体の入った一本のフラスコ。
「これは、僕が開発した秘密の薬さ。」
「よし。駄目だ。」
「私も嫌よ。」
「危ない匂いがするよ...。」
「以下同文。」
「えぇっ!?」

四人全員に却下され、恵人はフラスコを手に詰め寄る。
「なんで!?なんで!?いいじゃんか!」
「うるさい!」
ついにキレた佳夢は思わず恵人を蹴りあげる。
そのはずみで、恵人の手にあったフラスコは宙を舞い、
液体は不運にも菜夢と真夢にかかる事となった。
「きゃっ!」
「っ...。」

「うわっ。」
「大丈夫か?菜夢。真夢。」
「ええ。まあ。」
「私もー。」
二人して顔をあげたとき、佳夢は絶句した。
二人の頭には猫耳が生えていた。

「お、おい...。菜夢...。真夢...。」
「そっ、その猫耳は——?」
「成功だぁ!」
一人舞い上がる恵人にアッパーをかまして、佳夢は再び菜夢と真夢を見る。
間違いなく、それは猫耳だった。
「えっ?猫耳?」
「...あら。」
菜夢と真夢は自分たちの頭を触り、驚きの表情をする。
「これは...。」
「え、えっと...。猫耳?」
佳夢と裏夢は同時に頷く。
「えぇぇぇぇぇぇ!?」

真夢は驚きなあまり声を上げるが、菜夢はいたって冷静であった。
「まさか、人を猫耳にする薬だとは...。」
「これはこれでいいかもしれないけど。」
「いやよ!自分たちに猫耳が生えたのをネタにするなんて!」
「私もよ佳夢兄さん。あと、裏...なんとかさん。」
「兄の名前を忘れるなよ!」

「これは...、うまくいったようだね。」
先程まで気絶していた恵人が起きる。
「ちょっと恵人さん!これを治す薬はないの!?」
真夢は自分の猫耳を指しながら言う。
「あるよ。えーっと...。」
恵人はおもむろに薬品棚を調べ始める。
と、そのとき。
「あっ...。」
恵人の手から何かが放たれた。
それもまた液体である。

そして、それはまたもや不運にも菜夢と真夢に降りかかる。
「うわぁっ!」
「...!」
謎の煙が上がる。
「うおっ!悲劇再来!?」
「おい!真夢!菜夢!無事か!?」
煙が消えて、二人の姿が見えるようになったとき。
二人は——。

小さくなっていた。
「なっ...。」
「これは...。」
「あちゃー、やってしまった。めんご!」
手を合わせ、舌を出して謝る恵人。
佳夢は体をプルプルと震わせる。
しかし、殴りかかる様子はなかった。
「...恵人さん。」
「ん?」
「早く、こいつらを、元に...。さもなければ、俺は...。」
「あっ!大変だ!佳兄が暴れだす!」
「何だって!?なら、早く薬を...。」
恵人が薬探しを再開しようとしたその時。
部屋のドアが開いた。

「ちょっと!アナタ!なんか居間にあったコーヒー飲んだら兎の耳が生えたんですけど!?」
入ってきたのはウサギの耳を生やした萌華であった。
それを見て恵人は。
「ぶはぁっ!」
血を吐いて倒れた。
「恵人さーん!!恵人さんが倒れた!!」
「裏夢...。俺も無理....。」
「うわぁ!佳兄!精神を正常に保ってー!」
「これどうすれば戻んの!?」
「ちょっと待って萌華さん!」
あっという間にその部屋は、薬品と血で溢れていた...。




その後、自由研究は全員コーラメントスをやって提出した。




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いえ違うんです...。出来心なんですよ...。
決して意味はないです...。ほんとすいません...。
宿題終わんなかった...。