複雑・ファジー小説
- Re: 【オリキャラ募集中!】鎌奈家の一族【是非見てね!】 ( No.246 )
- 日時: 2013/02/01 17:17
- 名前: 純金リップ (ID: 5Yz4IUWQ)
嫌な予感というのは大抵当たるもので、
そのイコール関係を、
佳夢は大変恨めしく思った。
鎌奈家の前に止まっていた、
赤のオープンカーは、
見覚えのあるものであった。
オープンカーのそばに立っているのは、
長い髪が魅力的な、
絵になるような美しい人であった。
ただ、佳夢はそれを見ても、
落胆のため息しかでてこなかった。
「お、佳夢君!」
その人物は佳夢を見るなり、
こちらに駆け付けてくる。
「いやぁ、久しぶりだね」
「...そーですね」
「なんかテンション低くない?」
低くもなるさ、と佳夢は心の中で呟いた。
「一体なんだったんだ?さっきの佳夢は」
廊下で一人、壁にもたれながら蓮は、
さっきの佳夢を思い出して、
不思議に思う。
「あ、蓮さんだー」
向こうから歩いてきた真夢が、
蓮の姿を見て、片手を挙げる。
「おはよー!」
「おはよう」
この鎌奈家の人物は蓮からしたら不思議で、
とても許容範囲が広く、
居候、という形でこの家にいる自分に対して、
普通に接してくれるのであった(佳夢を除く)
蓮はそれが珍しく、
同時に居心地が良かった。
「どうしたの?考え事?」
「ああ」
蓮は先ほどの事を、
思い出しながら真夢に喋った。
「どういう事か分かる?」
「あぁー...」
すると真夢は微妙な表情をした。
「えっとねー、なんて言うかさ...。
多分、夢を壊すことになるんだけど、いいかな?」
蓮はその言葉に不安を抱きながらも、頷いた。
「蓮さんがあったその人、鎌奈 光って言うんだけどね」
真夢は一呼吸おいてから、続きを言った。
「その人、男なんだよね」
鎌奈光
男。二十歳。いとこ。漫画家。乙女座のAB型。
今まで告白された回数、二十三回。その内男からの数、三十二回。
一族きっての男の娘。
光は去年、一人ぐらしを始めたのだが、
しかし、戻ってくるのは珍しかった。
佳夢が理由を聞いてみると、
光は連れて行きたいところがあると言うので、
仕方なく、佳夢は光のオープンカーに乗ったのであった。
「で、どこに連れてくんだ?」
出来るだけ視線を合わせぬよう、
外の景色を見ながら、佳夢は聞いた。
「実はね、この度この周辺に引っ越してきたんだ」
「はぁ?マジ!?」
「なんだよ、うるさいなぁ」
光は目を細めて、佳夢を睨む。
「最近さ、前住んでた場所の住所がバレちゃってさ」
「それはお前が悪い。ちゃんとしろよな」
「ええ!?ひどくないか!?」
光は必要以上に大声をあげて、
佳夢に顔を近づける。
「大体!君は僕の事嫌いすぎだろう!」
「うるせえ!おい、前見ろ、前!」
信号が赤になったることに気付き、
佳夢は光に前を向かせる。
ギリギリのところでブレーキを踏み、
なんとか車は止まった。
「あぶねぇ...」
「ご、ごめん」
落ち込んだようで、光はうなだれる。
佳夢も少し言い過ぎたと思い、反省する。
「ちゃんとしろ。俺が代わりに運転してやろうか?」
「君免許とったのかい?」
「まだ」
「殺す気かよ...」
