複雑・ファジー小説

Re: 神喰い ( No.2 )
日時: 2012/08/04 22:56
名前: saku (ID: KqRHiSU0)
参照: http://saku31728

第一話(パート2)

(今日も楽しい狩の時間だぁ!)
狂った頭でそんなことを呟きながら男はナイフを握りしめた。
男の身長は175程度、筋肉質で引き締まった身体をしている。
その男の前には一人の女性がいた。
女性の身長は160程度、会社がえりらしくスーツを着ている。
彼女の表情は怯えきっていた、当たり前である、目の前にいるのはナイフを握りしめた男なのだから。
ただ、彼女が怯えている理由はそれだけではない。
彼女の前にいる男は最近噂になっていた。
その噂とは殺人鬼、である。
そうこの男は殺人鬼なのである。
通称ジェイソン、女性を狙い殺しこれまでに既に十人以上の女性が殺されていた。
(あぁ…ダメだ、逃げられない…帰れない…私…死ぬの?)
半ば達観に似た気持ちで女性は死を覚悟した。
「あんたには何も恨みはないけどさぁ…なーんか殺したくなったんだよねー…まぁ…殺されるあんたが悪いってことでぇ…しねぇぇぇっ!!!!」
男はそう言ってナイフを握りしめ…振り上げ…そして振り下ろした。
いや。
正確には振り下ろそうとした。
男は振り下ろせなかったのである。
なぜなら振り下ろそうとしたその時。
一発の拳が男を文字通り吹っ飛ばしたのである。
ドゴォオ!!!!
「がっあっ!!!?」
そして、男がいた場所には。
一人の人間が立っていた。