複雑・ファジー小説

Re: 神喰い ( No.6 )
日時: 2012/08/06 21:21
名前: saku (ID: KqRHiSU0)
参照: http://saku31728

第二話、カミクイ

「んじゃ殺らせてもらうわぁ〜♪」
それはそう言って刀を振り下ろした。








「ふぁ〜ぁ…」
少年、黒風 春(くろかぜ はる)は寝不足だった。
その時後ろからもう一人、少年が走ってきた。
「おぃ〜っす♪どした?春?1時間21分42秒しか寝てないような顔してるぜ?」
「どんだけピンポイントな顔だよ…」1時間はあってるけどよ…
後ろから走って来た少年、名は鳴道 雷牙(なりみち らいが)
年は13歳、好きな色は黄。
黒風のクラスメイトである。
「つーかよぉ…」
半分呆れたように黒風は鳴道に話しかける。
「いいかげんなおせよ、そのカッコ。」
黒風がこう言うのも無理はない。
何故なら彼の格好は髪は金髪、右手に指輪(×3)、おまけにネックレスまでつけているという学生らしからぬ格好である
「ぅ…べ、別にいいだろー?校則には違反して無いんだしよ…」
「うちが私立だからだろーが、チャラチャラしやがって、こっちが恥ずかしんだよ、日本人なら黒髪にしろ。」
「まーいーじゃんいーじゃん♪何か今日機嫌悪くね?どしたよ?」
「うるせぇマジで寝不足なんだよ、だまれ、息すんな。」
「息も!?」
「あと心臓の鼓動も。」
「鼓動も!?」
「つーかもう死ね。」
「うわぁぁぁあ!言いやがった!そこはきずかないふりをしてたのに!もういいよ!春なんか大っ嫌いだぁぁぁぁあ!!」
と、言いつつも鳴道と黒風はともに学校へと向かう。
黒風 春の長い一日はこうしてはじまった。