PR
複雑・ファジー小説
- Re: 神喰い【久々の更新と長期の放置についてのお詫び】 ( No.213 )
- 日時: 2013/10/16 16:00
- 名前: saku ◆UJE6I8544Q (ID: HijqWNdI)
第二章、Light and darkness and sin,
第五話センソウ
大理石の長テーブル。
真っ暗な室内。
煌びやかな装飾に彩られた八つの椅子。
そして、その一番奥で座る1人の男。
長い金髪を無造作に降ろし、冷たく、まるで人ではないかのように整い過ぎた顔。
ほっそりとした白い手足をまるで天使が着るような白い服から覗かせている。
静かな静寂に包まれた空間、しかし、そこに新たに人が訪れる。
「だりぃ……いつぶりだよ、集会なんてよぉ」
気だるそうな口調とともに、赤髪の男が。
「蓮弐さん、そんな不真面目な態度はやめてください、集会があるということは、それだけ重要な案件だということですよ」
赤髪の男とは逆に、真剣な顔で銀髪の少年が。
「あらあら、光栄君は真面目ねぇ、もっと肩の力抜いたらぁ?なんだったら、私が気持ち良くしてあげてもいいけどぉ?」
微笑を浮かべながら、長い金髪をなびかせた美女が。
「おいおい、イデアの姉さんにそんなことしてもらえんのぉ?羨ましいねぇ賀茂の旦那ァ」
にやにやと笑いながら、黒髪に銀のメッシュの入った男が。
それぞれ、新たに部屋に訪れた。
そして、四人が椅子に座ったのを見計らって。
「……やあ、諸君、来てくれたことに感謝するよ」
静かに、ゆっくりと、そして、ゾッとするような存在感を乗せて、最初に座っていた男は、その口を開いた。
「それでは、大罪の内、四の罪と、その父たる罪が揃ったことを祝い、まずは食事にしようか」
薄っすらと笑みを浮かべて、男はその口を開いた。
「「「「はい、我が父、アダム様」」」」
まとまりの無い筈のない四人の声が、はっきりと重なった。
尊敬と畏怖と、大きな恐怖を浮かべて。
PR