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ー数ヶ月前ー



「泥棒？」
給食の時間、クラスメイトからそんな話を聞いた
「うん、うちの学校に泥棒が入ってきたの。」
「え！何か盗まれた物は？」
「なんでも、生徒の個人情報とかが色々盗まれたらしいよ」

平然というクラスメイトに私の頭はくらくらしてきた
個人情報！？そんなものが盗まれたら大変じゃないか！
いろんな情報が入ってるんだよ！？なのになんで先生はこうも平然としてるんだよ！って生徒も生徒だよ！！

「．．．で？」
私の目の前には水月
放課後、さっそく水月を捕まえて愚痴をこぼした

「弥生は何がいいたいの？弥生は言ってあきらめるような人じゃないじゃん？なにか考えてるんでしょ」

さすが幼なじみ
私の考えをよくわかってる
私は『あきらめる』という言葉が嫌いだ
一度あきらめたら人生まであきらめているようなものじゃないか

まぁ、唯一あきらめている事は水月のこの性格だけど
そこはもう仕方ない


「この学校を改善するんだ」

「え？学校を改善？」
何言ってるんだこの人、見たいな目をする水月
そんな水月に私は続ける

「この前だって不審者が現れたのに先生はぼけーっと見ているだけ！生徒は何の危機感も持ってないし今じゃ学校は荒れている！！知ってるか？この前なんてうちの学校の不良の殴りあいだよ？けが人が何人出た事やら．．．」

そんな私を見て水月がまた一言

「それでどうやって改善したいのよ」
「部活を作る」

私の間髪無しのこの言葉に水月を少しの間止まっていた
そして、その数秒後思考が全てを理解したのか大声を上げた

「ええええええええ！！！！部活って何言ってるの！！！！！そんなのできるわけないっっ！！ってかなんで学校を改善するために部活なんかっっっ！！」

あぁっ、もう！こいつの声はやっぱりうるさい

「先生に内緒でな、裏部活でも名付けようか！活動は学校の事件、もしくは問題を解決していく部活だ。部活名は．．．」
う〜ん、学校の事件を解決するような部活．．．
なにかかっこいい名前がないかな．．．

「名探偵コ○ンからパクって瀬戸水月の探偵事務所ってのは？」
「なんで水月の名前なんだ」
「いいじゃん！！」

「もういっその事事件部でいっか！」
「．．．じゃあキャッチコピーは『あなたの事件、解決しますよ？』でいいんじゃ（（なにそれダサい」

事件部でいいや！はい、もう決まり！！






ー以上がこの部活ができた訳