複雑・ファジー小説
- Re: あなたの事件、解決しますよ? ( No.31 )
- 日時: 2012/10/20 01:55
- 名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: eEXTIvrj)
....で
「その芦谷修の家はどこなんだ」
学校を飛び出してはや2分((
私たちは一つ重要な事を忘れていた
「...ったくだから...もう!やっぱり学校に戻るy「あった!!ここじゃない?」ええ!?」
水月の指差す方向をみると、確かに表札には「芦谷」と書かれている
「...偶然じゃないのか?」
「ううん、見てよ」
そう言って指を下に向ける
そこには芦谷裕也、芦谷茉莉、そして芦谷修と書かれていた
「...ビンゴ」
そうつぶやいて私たちはお互い顔を見合わせた
案外、水月は観察力があるらしい
「どう?弥生?人がいる気配は?」
部屋の中を必死に除いてる私に、水月はそう言う
「いない...な。何も音がしないし第一明かりが全て暗い...もしかしたらこれは水月の言う通り、ただの旅行....あれ?」
そのとき私はポストに目を向けた
...
...
...
「水月、この家に人はちゃんと住んでるよ」
「ええっ!?でも連絡が通じないって...」
「じゃあどうしてポストが空っぽなの?普通留守にしてたら手紙やら新聞やらがたまるでしょ?それに...」
私はそう言って駐車場に目を向ける
「今は車が停まってないけど、昨日雨が降ったの覚えてる?旅行に行ってて車がないのなら当然下もぬれるはずでしょ?でもぬれてない、ってことは少なくとも昨夜はちゃんと車はとめられていた...でも今は車がない。これは今朝車を出した、つまりちゃんと家に人はいるってことなんじゃないか?」
口から一気に推理を出す
いや、こんなのは推理じゃない
「弥生すごい!見ただけでわかるなんて...それじゃあどうする?踏み込む?」
「待って」
いかにも、ドアをぶち破って部屋に突入しそうな水月を押さえて私はこういう
「連絡がつかない、でもちゃんとこの家に人はいる...少しおかしいじゃないか。矛盾している。ってことはいくつか理由がある」
そう言って一息おいてからこういう
「まず、昨日やってきた後輩の川村瑞穂が嘘をついてる可能性...まぁ、仮にそうだとしても動機がない。それにあの表情はおそらく本気で心配してるからこの可能性はない」
「...あ、もしかして芦谷家の電話が全て故障したとk「んなわけないだろ、第一学校に来てないのはなぜだ?」それは...」
「それから、芦谷ファミリーがなんらかの理由により連絡を絶った、という可能性もある。もしくは強盗犯に押し入られ、助けの呼べない状況に陥って...」
「それじゃあのんきに推理してる場合じゃない!!今すぐ踏み込m((だから落ち着けって!!」
まったく...観察力はあるのに...
探偵として冷静でいないと
「だとしたら、どうして車がない?強盗犯が使っただとしてでもだよ?見張りを必ず家においていくはず。逃げられたりしたら大変だからね。けど、この家には今だれもいない...だとしたら答えは一つだよね?」
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「この家族が、どうやら嘘をついてるみたいだな、なんらかの理由によって」