複雑・ファジー小説

Re: あなたの事件、解決しますよ? ( No.63 )
日時: 2012/12/26 18:01
名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: DxncmFYg)

とりあえず、終わった
何をって...調査だ
わかった事は箇条書きにしたいと思う
え、そのときの様子教えろ?

...色々あって疲れたからヤダ
とりあえず、わかった事

-「救いの神」は本当。意外と有名らしい
-それを知っていらい星野の誘拐率が増えた
-みんな、リンさんレンさんの妹、カリンさんの存在は知らない(ただし教えた、そこまで義理がある訳じゃないから)
-恨んでる人多し、なんでも金銭的にせこい事やら何やらしたらしい(先代が、だが)
-単刀直入にいうと、星野家は恨まれてて金たくさん、そのため救いの神を誘拐してやる!という人が多いらしい...



「...マジか、なんか話が複雑になってきたな」

系2時間の聞き込みが終わったあと、私たちはため息をついた

「とりあえず、カリンさんが誘拐されたのは別の理由があるみたいだね」
「まぁ、そうだな。もっとも、あの人たちはなんとも思ってないようだが」

もうひとつため息
はっきりいって、やっぱり引き受けたくない

しかも...

「私も結局この事件、関わらなきゃいけないみたいだから、お前の銀行口座の金半分こっちにわけろよな」
「ごめん、私の耳が遠くなったみたい、もっかい言って?」

最後のひと言でぶち切れそうになったけど、私は大人
我慢、我慢
精神統一、精神統一


「たださ、ひとつ気がかりな事あるよね」
私の様子に気づかない水月がひと言
気がかりな事って何?

「うーん、誘拐犯のこと。そうとうの馬鹿だなーっておもってw」

誘拐犯さん、こんな水月に馬鹿と言われるなんてかわいそうだ...って違う違う!

「なんで馬鹿なんだ?」
「んー、だって、救いの神とカリンさんを間違えて誘拐したんだもん。誘拐したからには、絶対に救いの神のことやら★型の痣だって知ってるはず。なのにどうして...」

すとおっぷ!

「だから、それは別の理由でカリンが誘拐された、って考えた方が懸命難じゃないか?」
「でもさ、それじゃあひとつ矛盾が起こるじゃん」

矛盾?

「だって、周りの人たちはカリンさんの事知らなかったじゃん。多分、部屋からでないんだと思う。前、あの家に行ったときの事覚えてる?」

然う言われてあの日の事を思い出した
...そういえば、いるなんて知らなかった

「多分、いつもああなんじゃない?」

「もしかしたら、来客中だから出てくるなってリンさんかレンさんに言われたのかも...」

「ううん、頭に血が上ると周りの事を何も見ない弥生は気づかなかったかもしれないけど、弥生が私に向かってみぞおちキックするとき、リンさんがごはんを上に持ってってたもん。普通、私たちが返ってから届けるよね?多分、ずっと閉じこもってるからわざわざリンさんたちが届けたんじゃないかな...」


おいまて、今さらっと失礼な事発言しただろ、台詞の前半!

「なんで閉じこもってるのかはわからない、もしかしたらプライベートなことかも知れない。」

スルーするなよ、おい!
...て

「じゃあやっぱり星野と間違って誘拐されたって事か」

「多分ね」

そうこう話してるうちに、屋敷の前に到着←
...まぁ、用なんてないんだが

「どうする?中に入ってもこれといって...」
「まぁ、そうだよね...」

今更だが、誘拐犯はすごい
どうやってこんな、一流の泥棒でも入れそうにない、こんな固すぎる警備を突破して誘拐したんだろう...

「あれ、水月、今この屋敷防犯何もしてないぞ」

よく見ると、防犯カメラは動いてないし(ってか光ってない)今私たちは敷地内に入ってるけど異常なし

確か...星野の話では警報が鳴ってそれと同時に警察に連絡されるって言ってたのにな...

「いつからだろ」
ボソっと水月がいう
「いつから鳴らなくなったんだろ」

そう言われて記憶を探る...
あれ、待てよ

「そういえば私たち、二人でそのまま出てきたけど特になにもなかったよな?私たちがここに着た時点ですでに鳴らなかったんだ。本来なら、私たちのためにリンさんたちが取り外した、って可能性もあるけどもしかしたら別の可能性もあるかもしれない」

「それって?」

「...誘拐犯のためだ」

もしかしたら、誘拐犯は本当にいたのかもしれない、それも星野を狙って
それがちゃんとした予告上だったら?
星野に見せられた文面はふざけていた「盗みます」

おかしいじゃないか、人を盗むなんて言わないぞ

多分...私たちを撹乱させるために星野か誰かが偽の予告上を書いたんだ

「でも...どうしてそんなことを?やったって何にも意味ないし..それに妹だよ?なんでわざわざ誘拐犯に差し出すの...」

ふむ...
考えられる事はひとつある、けど
あまりにも突飛すぎるし、それに証拠がひとつもない

「水月...」
「え?」

「私は屋敷の中に潜り込む、あるものを探すために。水月は...」

ヒソヒソヒソ.........

「オッケー、多分そうだと思う、私も」

水月も賛成してくれてよかった
心の奥底では、この推理は間違ってるんじゃないか...そういう思いも会ったからだ


「じゃあ、よろしく頼む。ただ時間はあんまりない。いざというときは大声を出せ、そうしたら多分なんとかなるさ」

どこかのお決まりの台詞を奪って言ってみた

「ラジャ!弥生も頑張ってね!」

そして、私たちはそれぞれの場所へと向かった
残り時間は少ない

この推理がもし当たってるのならば...