複雑・ファジー小説
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.25 )
- 日時: 2012/12/08 11:58
- 名前: 三月兎 (ID: 57S6xAsa)
「もったいぶってないで、早く話してくださいよー」
一方鐘咲家リビングでは、航と同じように壁にもたれかかっていた少年がムウっとした表情で言った。
少年は金色の短髪で前髪を赤いピン2本で止めている。瞳は明るいオレンジ色をしていて、制服の着こなしも派手だ。カーディガンのかわりか、紫のパーカーを羽織っている。
「涼君、落ち着いてくださいよぉ」
次に口を開いたのは、私立の制服を着た少女だった。
背中当たりまでの茶色いストレートの髪に、大きな黄色がかった瞳。
身長は160cmくらいだろう。細いところは細いが、太ももや二の腕などは少しばかりムチムチしていた。
女の子体系というのだろうか。胸もかなり大きい。それこそ立夏と言い勝負だ。
「美雨ちゃんだって顔に書いてあるよ。早く話してって!」
「マジックでですか!?ちょっと鏡見て来ますー」
「いや、そういうことじゃないけど……」
涼ら困ったように頬をかくと、リビングを出て行こうする美雨の腕を掴んだ。
美雨は頭の上にはてなマークをたくさん浮かべて、涼を不思議そうに見つめる。
そんな2人をあきれたように眺め、航の隣で胡座をかいていた少年が響に視線を浴びせた。
「で、団長?話の続きは?」
「……そうだね」
響もどこか緊張感のない中、そう言い出した少年を見た。
少年はジャラジャラ派手なネックレスをかけていて、右耳にはピアス5つもついている。
髪は色素の抜けたような金髪で、瞳は鮮やかな青色をしている。
座っているから身長はわかりにくいが、おそらく180cm以上はあるだろう。
「今回はね、ヤクザを狙う予定じゃないんだ」
「え?」
詩織は驚いたように声をあげた。
ほかのメンバーも、お互いに顔を見合わせる。
響はつづけた。
「いや、ヤクザじゃないと言えば嘘になる。ヤクザと関わっている大富豪、かな?」
響はフフッと笑った。
その瞬間、ドタバタと廊下を走る音が聞こえてくる。
皆が思わずリビングのドアを見つめたとき、そこが勢いよく開かれ、2人の人間が転がり込んで来た。
「お、おくれてごめーん!!」
先に入って来た茶色いボブヘアの少女か、ヘラヘラと笑いながら顔をあげた。
色白で可愛らしい、雰囲気はまさにアイドルだが大きなサングラスが違和感しか放ってない。
「まい、人の家にはいるときはインターホン鳴らしてね。いくら鍵かけてないからって……」
「俺は鳴らそうって言ったんだけどな」
まいに腕を掴まれ一緒になって転がり込んだ少年が、紺色の髪をかきながら呟いた。
「樹、まいと一緒だったのかい?」
「ああ、そこで会っただけだけどな」
樹はいつもと同じように、表情を変えずに言った。