PR
複雑・ファジー小説
- Re: 終焉へ向かう幻獣たち—— 【オリキャラ募集中!!】 ( No.28 )
- 日時: 2013/02/02 20:26
- 名前: ガリュ (ID: 7VvLld12)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
第2話 『謎の事件と能力者たち』【4】
「面倒だな、お前等は」
そう言って焔は背後をみる。すると、背後のビルの上には大きな月をバックに人影があった。月に照らされる16歳くらいの少年はニタリと笑って見せた。
「あっちゃ〜、バレちゃった♪」
少年はわざとらしい言い方をして笑う。
「誰だテメェ。」
焔は冷たい目で睨みつけた。
「僕は、雪村柊(ゆきむら しゅう)」
すると柊は怪しく笑うとどこからか双剣を取り出して構える。焔は手の内から炎をだして日本刀を出して睨みつけた。
「僕は、憐みたいに優しくないからねっ」
そういい終わると柊はビルから降下してくる。そしてその勢いのまま焔の刀と柊の双剣が火花を散らしてぶつかりあう。
柊はケタケタと笑いながら戦う。
「クスクス、幻獣使いはやっぱり質が違うねえ。」
そういいながらまたビルの上に行くと一本の双剣を空に掲げた。
『来い、二角獣(バイコーン)!!』
するとズドンと何かが黒い霧とともに堕ちてきた。それは二本の角と黒い体をもった馬だった。
するとドガァッと焔の横に火柱がたった。炎が消えるとなかからはケルベロスが現れた。
「バイコーンはユニコーンが純潔を司るのに対して不純を司ると言われている。」
「へえ、そのケルベロスって詳しいんだ〜。」
ケルベロスに興味ありそうに関心を示した。
「でも、今日はバイバイッ。また、戦おうね〜。だって僕、探し物があるから!」
そう言ってどこかへと消えていった。最後に見たのはバイコーンの真っ赤に光る瞳と緑青に光る瞳が印象に残った。
「まさか——」
焔は舌を鳴らした。
PR