複雑・ファジー小説
- Re: 終焉へ向かう幻獣たち—— 【オリキャラ募集中!!】 ( No.33 )
- 日時: 2013/02/09 19:43
- 名前: ガリュ (ID: 7VvLld12)
第2話 『謎の事件と能力者たち』【9】
ケルベロスとレグルスがぶつかり合った瞬間火花が散り、爆風がおきる。その爆風に気にすることもなく、焔と憐は刀と槍を構えていた。
そして焔が憐に向かって走り出す。それを見た憐も走り出した。焔の刀から炎が出火し、憐の槍は電撃をまとっていた。
刀と槍がぶつかりあった瞬間、火花が激しく散り、鉄と鉄がぶつかり合う音とケルベロスたちがぶつかり合う音が辺りに響く。
「焔、強くなったね。」
「…てめぇもな。でも…おまえ本当は暗黒の教団に入る気はなかったんだろ。」
その言葉を聞いた瞬間、憐は歯を食い縛って電撃を放った。
「おまえに、おまえに…!! なにがわかるんだ!!」
憐は人が変わったように凄い形相で焔を睨んだ。
「憐、おまえ…本当は——」
言いかけた瞬間、距離をとっていた憐が一瞬のうちに焔の目の前に移動して槍を振り下ろした。
ガキィィィンという音が実験室に響き渡る。
「憐…ッ!!」
その時——
ズガンッと実験室の天井の一部が崩れ、その瓦礫が焔たちの上に降って来た。焔と憐はケルベロスとレグルスに乗って瓦礫をよけた。後には砂煙が舞っていた。すると、砂煙が晴れるとそこにはバイコーンと雪村柊がそこには立っていた。
「柊…水瀬はどうした。」
「ああ、僕呼び出されちゃったんだあ!ごめんね〜。もちろん次も潰しに来るよ。あ、憐も呼ばれてるから〜!」
そう言って柊はテレポートのように消えてしまった。憐は舌打をして焔を睨みつける。
「いつでも、かかって来い。」
そう言って憐は柊と同様に消えてしまった。
焔が溜息をつきながら床に座り込む。すると、「おーい」という声が聞こえてきた。聞こえてきた方向には水瀬と夜海が走ってくる。
「焔君大丈夫!?」
水瀬は息を切らしながら言った。
「ああ...」
「あの悪魔は倒せました。霧のように拡散してしまいました。」
夜海は微笑みながら焔に言う。
「たぶん、悪魔は消えたよ。」
『これからが…本番だ——。』
そう誰かが言ったように思えた——。