複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・・。『承太郎VSセイン。』 ( No.104 )
- 日時: 2013/03/04 22:06
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
“サブストーリー 『風紀委員会の日常日記。』”
「前編」
————元地山中学には、風紀委員会という組織が存在している。
その名の通り、学校の風紀を取り締まる組織であり、それは学校内だけでは留まらない。
その周辺の地方さえも取り締まる強い権限を持っているのだった。
そんな風紀委員会でのある日、一人の少女は風紀委員室でノートに何やら書いていた……。
ソファにもたれかかり、一心不乱に書く様子は真剣であった。
何かの書類……ではなくて、それは一冊の日記だった————。
一年前、元地山中学風紀委員会に、ある日とある人物が入隊してきた……。
————名前は『光 白九 (ひかり しろく)』。新一年生である。
後、この風紀委員会の副リーダーを務める事になる少女である。
どこか不思議な感じの持つ、仕事に真面目な少女であった。
入隊した次の日から、彼女の日常は多忙のものへと変化した。
日々外に出向き、犯罪、治安を取り締まる毎日。
少女は自分の能力である『テレポート』があったため、他の人達より移動は面倒ではなかった。
が、それをアリにしても大変忙しかった。自分の同級生が、毎日辞めていくのを目にした。
だが白九は折れなかった。どれだけ多忙でも、自分の貫く正義を信じた。
毎日毎日、愛用のライフルを討ち続ける日々が続いた。平和な日が来るまで……。
そして二年生になった始め、白九はその仕事ぶりを評価された。
白九が一年生の時からリーダーに就いていた、イエガ—に任命されたのだった。
白九は二年生にも関わらず副リーダーに任命されたことに困惑したが、
一つ上の先輩である、『伊月 蓮 (いづき れん)』に背中を押されて、有難く受け取った。
本来なら蓮先輩がなるはずだったのに、それを横から取った事に罪悪感を感じたが、
蓮先輩はそれほど気にしていない様だった。むしろ喜んでいたのかもしれない……。
そして副リーダーに任命されたと同時に、一つイエガ—から頼まれたことがあった。
それは……日記の記載だ。
日々の行動、感想、思い当たる点を何でもいいから書いてほしいと言われた。
前任の副リーダーもやっていたらしく、それが少女にも回ってきたというわけだ。
まぁ任されたものは仕方ないので、白九はその日から日記を書くことにしたのだった……。