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複雑・ファジー小説
- Re: 機械仕掛けのマスカレード ( No.30 )
- 日時: 2014/01/14 23:46
- 名前: リリィ(少女T) (ID: JQzgI8be)
-sideB-
私は兄の背中を追うように、自宅を飛び出していった。
そして自宅から100m程離れた所で倒れ込んだ兄の姿を確認したのだ
まさに奇跡中の奇跡だった、発見が遅れていれば事態は悪化していただろう。
それでも兄の怪我の“治療”には時間がかかる
「...生力にムラがある、意識を集中して一つの場所に力をコントロールすることだけを考えるんだ」
突然背後から聞き覚えのある声が聞こえた、しかし振り返る余裕もない
「やはり生力の絶対値が足りないな...少し君の“生流領域”を借りるよ」
すると、私の背中に手のひらが当てられた
その手のひらから自分のものでない生力が流れてくるのを感じ...
私の視界はそこで途絶えた
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