複雑・ファジー小説

Re: OUTLAW 【参照500突破!マジ感謝っ!!】 ( No.51 )
日時: 2013/04/09 14:39
名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)

 昔ながらのクセのある口調に、俺は少し驚いてしまう。

 こいつもアウトロウ・・・?

「榊さん」

 喧嘩をしていた空悟も入ってきた男を見て、一旦言い争いをやめる。

 そのがっしりとした男は持っていた荷物を床に適当に投げて、空いている理人の隣の席に座った。やはり、この男
が最後の1人だったらしい。

 杵島は露骨に嫌そうな顔をして、面倒くさそうに席に着く。

「また喧嘩してんのか、お前ら。懲りねぇ奴らだなぁ、本当」

「だって杵島が「だってじゃねぇよ。喧嘩すること自体が駄目だっていつも言ってんだろ」

 まぁ、筋は通っている。完全的に悪いのは杵島だけど。

 別に俺も気にしてねぇしな・・・。

「・・・はい。すいませんでした」

 空悟は素直に反省し謝りながら腰を下ろした。基本空悟は悪くないので、周りは何も言わずに気にすんなと表情を浮かべる。

 一方杵島のほうは、反省すらしないようでそっぽを向いてしまったようだ。みんなはもう杵島のことは諦めているようで、最早何も言わない。

「お?何だ、新しい客がいんじゃねぇか。おめぇらよく喧嘩やってたな」

 男は俺に気付き、苦笑しながらも俺に視線を向けてくる。

「この子の説明は僕からするよ。とりあえずご飯にしよう、時間が大分遅れちゃったからね」

「悪ぃな、高嶺」

「いや、切さんだけが原因じゃないから大丈夫だよ」

 話を切り替えたのはようやく喋った高嶺だ。

 机を囲んだ9人は一斉にそれぞれにいただきますと言い、ご飯に手をつけ始める。

 ご飯はかなりおいしかった。今まで俺がまともな料理を食べてこなかったのは知っていたが、これほどまでとは思わなかった。

「んで?そいつぁ、誰なんだ?」

 豪快な食べっぷりを披露していた男が、高嶺に話題を振る。

 料理を食べていた高嶺は少しだけ視線を逸らして、たった今思い出したものかのように口を開けた。

「この子は矢吹真夜くん。新しいアウトロウメンバーだ」

 普通の会話のように報告する高嶺に対しての反応は、もう既に知っている空悟と梨緒と理人はともかく皆それぞれだった。

「やっぱりそうなりましたか、よろしくお願いします」

 と、社井が挨拶し、

「・・・」

 と、璃月が無言の訴えをして、

「ふざけないでよ・・・」

 と、杵島が俺を罵り、

「これまた面白い人材が増えたなぁ」

 と、未だ名乗らない男が関心したように笑った。

 個性的な集まりに内心で苦笑しつつ、俺は軽く会釈する。

「今まで通り、真夜くんにはアウトロウの具体的な活動については、実際に経験して覚えていってもらうから。みんなサポートよろしくね」

 何か行き当たりばったりなまま放置された気がするのは俺だけだろうか。そして周りも何も言わないし。

 俺には全く訳が分からなかったがこいつらは分かったらしく。

 まぁ、それなら任せておこうかなぁ、なんて思うのは俺
が適当な性格だからか?

「そういえば、真夜は家族とか友達とか大丈夫なの?」

 理人がふと思いついたように、口を開いた。

「あぁ・・・そういや、そうだな。ここに住むってことは、今までいた人と別れるってことになるんだ。勝手に出てきちゃってたりしたら、その人たちが真夜を心配して連れ戻そうとここに乗り込んでくるかもしれない。それは避けたいんだけど・・・」

「それなら心配ねぇよ」

 説明を聞いて俺は、何も考えることなくそう答えた。

「もしそんな奴らがいたら、こんな時間ふらふらしてねぇし」

 俺は孤児じゃないため、それなりに家族や親戚はいる。だが、そこらと俺の関係は決して良いわけではない。

 学校も行っていたし友達もいなかったわけでも・・・

 ・・・あ。

「でも1人いるな」

「え?」

「俺を探してここに乗り込んで来そうな奴」

「そりゃまずいなぁ・・・」

 浅く広い付き合いだった俺は、そんな必死になって俺を探してくれる友達はいない。

 だが、幼馴染はいる。

 隣の家に住んでて、母親同士が仲がよくて、何かと俺らを気にかけてくれた。

 そして、俺らの状況を、快く理解してくれた。

 だからこそ俺を探すかもしれない。俺らの状況を、知っていたから。

「・・・まぁ、でも、あの人たちならこんなネオン街には立ち寄らないと思うし」

 いい人たちだからこそ、ここには立ち入らない。

 俺にはその確信があった。

「それならいっか。よかった」

「あ、そういえばさっき、メールで回ってきたんですけどね」

 安堵の溜息を漏らした理人に続き、社井が話題を切り替える。

 食事はかなりの量があるため、そんなにすぐには食べ終わらない。だが、今日一日何も食べていない俺としては結構ありがたい。

 社井が話し始めたことをいいことに、俺は止まっていた手を動かして再び食事に取り掛かる。

「僕のクラスの渡辺香織さんがここ一週間ほど休んでいたのですが、それが行方不明だったみたいで」

「行方不明?」







いつもより短くなってしまったんで、ちょっと雑談・・・

ではなく。


参照500突破ありがとうございますっ!!!
めちゃくちゃ嬉しいっす!参照の表示が501って見たときは凄く驚いちゃいましたww

ここで何か企画やら何やらをやりたいところなのですが・・・


馬鹿な俺には何も思い浮かばねぇ・・・!?w


・・・ってな訳で、何かご希望があればできる範囲で応えたいと思いますので、言って下さいなww

あー、俺こんな人任せでいいのかな・・・