複雑・ファジー小説

Re: とある天才のイミ ( No.12 )
日時: 2013/02/17 10:18
名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: Z6QTFmvl)
参照: ???「俺の出番はいつですか?」せ「知らん」

「残したら皿洗いと風呂掃除」
 そういい残して私達は夕飯を食べる。私とユーマでオムライスを作った。多分美味しい。まずかったらそれはそれでいいのだと思うけど。何事も経験。

「うまっ!」
「美味しいー!」
「まあまあなんじゃねーの?」
「美味しいな」
 ジュントは素直に感想を教えてくれなかった。でも黙々と食べているから美味しいのだと思う。素直じゃないな。
 夕食中、他愛も無い会話をしていた。3人はいつものことなのだろうけど、私は食事中、誰かと会話を交わすのは久々なので嬉しかった。そんな時、私はあることを思い出した。明日は休日。アンドロイドを買いに行くことに。その事をこの3人に言おうと思った。

「あのさ、ちょっと聞いてくれる?」
「どしたのー?」
「実はさ、明日……」
 みんな、興味津々だ。
「アンドロイド買いに行くんだよね」
「へぇ、そうなんだって、え?」
「え」
「そうなのか、意外だな」
 ユーマは冷静に返してくれた。信じられるか? こいつ理科以外成績悪いんだぜ。うん。信じられない。
 でもワカナ達のほうが信じられないようだ。

「お前マジかよ」
「ナツミってアンドロイド嫌いじゃなかった?」
「確かそう言ってたな」
「お母さんが買えって」
「ああ! 納得」
 見事にハモり美しい和音ができた。お母さんの存在が怖くなった。どんだけ皆に奇人と認識されてんだよ。

「そんで、一緒に来る?」
 控えめに尋ねてみた。私の個人的な用事でこいつ等を連れまわしたくなかった。それに、1人で行くのが怖いだなんて口が裂けても言えない……わけでは無いが言いたく無い。

「マジで! 行く!!」
「しょーがねーから着いて行ってやるよ」
「喜んでいかせて貰おうじゃないか」

 皆、目を輝かせている。ジュントなんて素っ気無いふりをしているが目がキラキラしている。あーホント素直じゃないな。

「うん、ありがとう。それじゃ今日は早く寝るか!」



 部屋割りについてでジュントとユーマがかなり揉めたのでリビングで寝かせた。