複雑・ファジー小説
- Re: とある天才のイミ ( No.9 )
- 日時: 2013/02/16 12:19
- 名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: Z6QTFmvl)
- 参照: ???「俺の出番はいつですか?」せ「知らん」
学校生活はいつも通り楽しかった。ただ、それだけ。でもそれはつまらない事なのかもしれない。
帰宅。さぁ、のんびりPCをやろう……と、鞄を片付けようとしたら私一人には大きいリビングに3つの人影があった。
「……なんであんた等が居んのよ」
「いやー今日お前ん家泊まるから」
「よし、くたばれ! そしてもう来んな!」
「くたばれが口癖はやめたほうがいいよ〜」
「仕方ないだろう。母さんが言うのだから」
どういうお母さんですか、突っ込もうとしても無意味だ。こいつ等の母親も結構奇人だから。それに私のお母さん、何気にこいつ等の母親と仲良いらしいし。どういう関係だよ。お母さんが変人ってことは理解してたけどさ。
「どうやって入った?」
「管理人にじじょー話して合鍵貰った」
管理人って確か、ジュントの叔母さんだ。肉親だからって安心して合鍵渡さないで欲しい。切実に。
「あ! ママとパパからお土産」
はい♪ と可愛らしく紙袋を渡すワカナ。畜生可愛いじゃないか。紙袋の中は……
「かなり有名でお高いところのお菓子……だと!」
私がずっと食べてみたかった所のチョコレートじゃないか! ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。嬉しぎる。これ一回駅で試食したことがあったのだが本当に美味しくて言葉を失うぐらい美味しかったチョコレート! しかも大きい! はわわわわわわ、嬉しすぎる!
「早速、開けてみてよ!」
言われなくとも開けますとも。包装を丁寧にはがす。そしたら大きめの箱が現れる。おおぉ、高級感溢れるワインレッドに金色でダイヤの絵が印刷され、そのなかに「D」と書かれている。うわぁ、むっちゃ高そう。よし、箱を開けるぞ。開けると其処には宝石のようなチョコレートが20個ぐらいあった。それぞれ独自に高級感を漂わせている。うわあああ! なんて美味しそうなの!!
そんなチョコレートの宝箱に魔の手が忍んできた。そーっとゆっくり伸びてくる手。私はすかさず反応してその手を今までに無いくらい強い力を込め叩いた。
「いってぇえ!」
と右手を押さえるのはジュント。ざまあみろ。私の宝箱に手を出すからこうなるんだ。私のチョコレート、お母さんにしかお裾分けなんてしないぞ、絶対。
「ひでぇよナツミ! たくさんあるんだから1個ぐらいくれたっていいじゃねーか!」
「あぁ?」
「やんのかゴルァ!」
マジギレかけているジュント。全然怖くないから意味無いのにね。
「何? これは私が貰ったの。なんでそれをアンタにあげなくちゃいけないのよ?
え? 大体、なんの連絡も無く人の家にあがるって非常 識にもほどがあるのよ。分かってる?
それにアンタの家金持ちだか らこれぐらい毎日食べられるんじゃない? いいわねーお金持ちって。
それにあんた、私の家に泊まるんでしょ。だったら礼儀をわきまえろ。ワカナみたいにお土産持って来いとかはいわないけど、せめて謙虚になれないの?
え? あんた何様のつもりなの。まぁ、そこまでして私の大切な大切なチョコが食べたいのなら、
——跪け」
「すんませんしたあッ!!」