【序章】童話は、殆どがハッピーエンドだ。私は其れが嫌だった。運命に身を委ねればいいのに。こんな私だが、1つの童話は結構好きだ。「人魚姫」此の童話を作ったアンデルセンを尊敬する。出来れば私も、人魚姫と同じ様に泡へと変わりたい。例え、世界が狂ったとしても。私には関係の無い事だ。此の穢れ切った世界に生きてる自分。其の事実が、如何しても嫌だった。【此処とは違う世界に】