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複雑・ファジー小説
- Re: 【イメージ曲募集中】人魚姫の幸せ【シリアス】 ( No.25 )
- 日時: 2013/03/15 16:18
- 名前: 雄蘭【ゆうらん】 (ID: DzlMUhcv)
【No,Seventeen】
涙が溢れそうだった。
何も出来ない無力な自分が此処に居る、其れが悔しくて、唯手に力を込める事しか今、出来る事が無かった。
「何で、何で何で何でよ」
分からない。
あいつがしたい事が、考えが、感情が分からない。
「私に何で、何でキスするのよ」
何時か、彼は言ってくれた。
"ずっと傍にいる、愛してる"と。
其の言葉を信じ続けて、彼以外の人間なんか眼中に無くて、愛せなかった。
触れて欲しくなかった。
彼を信じているのに、私は触れさせてしまい、穢れさせてしまった。
ごめん、ごめんごめんごめんね。
ホントにごめん、私は彼しか愛せないのに。
「嫌だ…も、う…やだ……」
世界は、結局私の事を幸せにしてくれる訳も無くて、要らないものばかり私に与えて、私は何時の間にか辛い事に慣れていた。
其れが普通じゃないっていうのに気付いたのは、結構最近だったりした。
何て空っぽで哀しい毎日だろうか。
ずっと続く暗い毎日に、さよならと手も振れない。
だから、生きていたくないんだ。
私と云う存在が在っても良いのかと思う位、呼吸をしてても良いのかと思う位、罪悪感は私を堕として其の侭だ。
「…愛してる、愛してるのに」
私は何時までも変わらない。
「如何、してっ会えないの……」
運命が在るのならば、私は文句を言いたい。
如何して私をこんなにもお前は嫌うの、と。
【愛してる筈なのに、罪悪感だけが残る】
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