【No,Twenty-Three】私、疲れたよ。もうね、全部が。誰も手を差し伸べてくれないから。独りで寂しいね。「人魚姫、貴方はこんなに哀しかった」泡へと変わって行く運命の中で、もがき苦しんでいた。私には足が在るよ。だから、彼の元へ行ける。「ねぇ、」今だけは、こんなにも空が近くに見える。星が綺麗だよ。「涼太、また…逢えるね」三日月さえ、目の前に在った。【人魚姫の運命は、私とおんなじ】