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複雑・ファジー小説
- Re: 人魚姫の幸せ ( No.4 )
- 日時: 2013/03/15 15:53
- 名前: 雄蘭【ゆうらん】 (ID: DzlMUhcv)
【No,Three】
「じゃあ、また」
「うん、また来てね」
「…多分」
「何、其の変な間は」
「気のせいですよ」
「そーかな」
「大丈夫ですよ、また来ます」
そう愛華は言い残し、手を振り続けるバーの店主を視界に入れない様にバーを出た。
外は思った以上に寒く、白い息が空を舞う。
冷たい空気が体温を奪う中、愛華を急ぎ足で自宅へと向かった。
自宅である高層マンションに着くと、愛華は部屋のベッドに思い切りダイブした。
心地良い気分、此れが幸せと言う物なのかと、愛華は感じていた。
そんな時、自分から漂う匂いが鉄臭くなっている事に気付いた。
「……血の所為か」
愛華が好きな匂い、ワースト3に入るであろう、嫌いな匂いを落とす為、愛華は重たい足取りでバスルームへと歩みを進めた。
【やっぱり、世界は遠い】
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