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複雑・ファジー小説
- Re: 異世界武具屋【オリキャラ&コメ募集中】参照650突破 ( No.113 )
- 日時: 2013/04/05 13:36
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
---第七話「どうしてそうなった」
……どうやら少し居眠りをしてしまったらしい。
眼をこすりながらあくびをする。
それにしても懐かしい夢であった。
あの後も仕入先や隣への気配りでいろんなことが起きたのだがとりあえずはあれが始まりだ。
何年店を続けていても結局一度もきていない。
だから俺はこの店を"代理店長"として運営している。
店主といわれるのに今離れてしまったが昔は呼ばれるごとに少しむずがゆく感じてしまったものである。
いつか帰ってきてくれたらすぐに店を明け渡す考えなのだが何で来ないのだろうか。と考え事をしていると鈴が鳴った。
「いらっしゃ……教授?」
「おお!ガンジ君じゃないか!」
赤く光る布を纏い真っ黒のシルクハットをかぶった老人、俺はこの人を知っている。
名をモンブラン教授、何故本名に教授がついているかは知らないが学園(この世界では6歳から始まり20で卒業するようになっている。)での教授である。
しかし、この人はクルトンの都の大学ではなく地元の大学の教授であったはずなのだが何故ここにいるのだろうか、後何故武具屋に来たのだろうか。思考は巡るに巡る。
しかし次の教授の一言でそんな複雑な考えは吹き飛んだのである。
「ちょっとかくまって貰えないかね?」
ああ、またですかと俺は口にした。
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