複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋【オリキャラ募集】第7話更新中 ( No.119 )
日時: 2013/06/23 17:30
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

「いや助かったよガンジ君」

まるで何事もなかったかのように涼しい顔で口を開くモンブラン教授。
ここは大激怒したいところだが俺も社会人だ、
紳士に対応しようではないか。

「……何故クルトンに、大学移ったんですか?」

「む?いやもう教職にはついていないよ。今は旅の途中なんだ」

「旅?」

俺が聞き返すと教授はそうだ、と言った後、俺に向き直り軽いことのように告げた。

「この世界のすべての子供たちに勉強を教えたくてね」

「(ホウ)」

モンブラン教授は至極当たり前のようにことを告げる。
どんなに大変なことであろうと教授は子供為に尽力していた。
だからこそ教授は誤解を受けたりしていたが生徒からの信頼は厚かった。しかし、

「クルトンは豊かな国」

「ああ、この国は素晴らしい。一応いろんなところを歩いてみたのだが悲しい顔をしている子供はいなかった。だが、私は自分の目で見るまでは信じないんだ」

つまりは、百聞は一見に如かずというやつであろうか。
ということは別の国に移動するのだろうか、国と国の移動は金もかかるし大変危険な事だ。まあ覚醒葉擦さんから逃げ切れたのだから多分大丈夫であろう。

「というわけでガンジ君」

「?」

「私はこの国を拠点として様々な場所へと向かいたいと思う」

「……ふむ」

「いい物件知らないか?」

「情報屋にいけ」

そう俺が告げるとモンブラン教授は一礼したあと情報屋の場所を聞き店を出ていった。これで静かになったのでまた武器磨きでも……

ドゴォン!!「な、なんだね君は」「ミッケ!」カカカッ!!
「た、隊長落ち着いてグフッ」「少年!?」ズドォゥン!!!

まだ外にいたのか、南無三だ。手を合わせたあと俺は普段通り接客に戻った。
後日の新聞の見出しに「不審人物対火を纏う鬼」なんて見出しがてて新聞屋も壊滅状態に近くなったらしい。
ちなみにモンブラン教授は1日後にケロリとした顔で近くの村に旅立っていった。そしてラウロ君を見かけなくなった。

………どうしたこうなったんですかねぇ、モンブラン教授

---第七話「どうしてこうなった」完


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私にとってのモンブラン教授はトラブルメーカーであり子供を大切にしているといった感想です。おそらく行った先々で勘違いされてそれを機に仲良くなっていくのでしょう。ちなみにラウロ君は入院で葉擦さんの見舞いでニヤついています。