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複雑・ファジー小説
- Re: 異世界武具屋【オリキャラ募集】第8話完結 ( No.135 )
- 日時: 2013/04/21 15:35
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
---第九話「売る場所は考えよう」
有名になりました、はい。
お客がいっぱい来るようになりました、うれしいね。
それに応じて変な客が増えました、なんで?
今朝、祭りで増えた客をなんとかさばききったあと二人組の男女が来ました。なんかどこぞの教授を思い出させるかのような格好をしている赤髪のがハイドロン君、何故かメイド服を着ているダブルポニーテールのような黒い髪型をしているのがイルミスさん。
何でも色々な国を渡り歩いているらしい。
少々世間話のようなことを話して武器を見ているのだが一向に買う気を見せない。ひやかしか?
と思った瞬間ハイドロン君はぐるんとこちらを向き手を握る。
「素晴らしい!」
「……はい?」
「こんな武器を毎日大量に作っているとは恐れ入りました!」
「……いやあの?」
「ハイドロン様、店主殿にしっかりとした説明を」
「おお!そうだねすっかり忘れていた。君は相変わらず優秀だ」
俺がポカンとしているあいだに助け舟?を出してくれたイルミスさんによりハイドロン君は俺の手を離しスクッと立ち上がり説明を始めた。
「私、武器商人をしているものでありまして、此度はそちらの武器を仕入れたいと思って参りました」
「はあ、……え?」
「そうですね、こちらの短刀を10本、槍を15本、大剣を5本程」
どんどんと進めるハイドロン君に俺はどんどんと流されていきどこからか取り出した書類にハンコを押させようとするときに至るまでそう時間はかからなかった。
だが俺もここで切り返す、大量に注文してくれるのはありがたいが聞いておきたいことがあるのだ。
「ま、待て!そもそも武器商人なんて...
クルトンに入国不可だぞ!?」
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