複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋・オリキャラ募集,更新,千記念企画小説始動! ( No.157 )
日時: 2013/04/28 12:34
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

※今から始まる特別話には時間軸的なものが歪んでいるため色々とオカシナな点があります。それでも気にしないという方のみgo
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---特別話「なんで海で泳ぐだけで地形が変わるのだろう」

「ガ~ン~ジ君」

「ガンジさんはいるかーい?」

早朝、武器の整理をしていたうちの店に二人の声が聞こえた。
俺は首をかしげてまた何かあるのかと裏口から外に出る、そこには牢から出ることのできたイルミスさんとようやく緑色の軍服が意味をなしている葉擦さんがいた。葉擦さんが出てきた俺にいつもよりも愉快そうな声で話しかけてきた。

「やっほい葉擦さんだよ、ガンジ君て魔道具運転免許あったよね?」

「ん?……まあ遠くに仕入先を見つける時とか仕入れる時に使うからな」

「それなら良かった、ガンジさん少しばかり送ってって欲しいのですが」

「……まあいいけどどこにだ?」

「「海」」




青い空、白い砂浜、照りつける太陽、穏やかな風、
今日は絶好の海日和です。
そして海パン一丁になり恥ずかしくなっている俺の目の前にはいつものお客さん方、

クルトン軍御一行,冒険者ギルド所属ウィル君とアティさん、情報屋の二人組、ガードゼロ御一行、旅人軍団、逮捕歴一回軍団達による遊びが開かれています。

そしてその内の一人であるラウロ君は先程大量失血(主に鼻から)により気絶、ちなみに遺言は「それは、反則すぎます」でした。
元凶である葉擦さんの水着は、何と言うのだろうか学園とかの水泳の授業で女子達が来ていたスクール水着でしっかりと胸に「はずれ」と書いてあり紛失の心配もないだろう。
ちなみに態々新しいのを買わなかった理由は「めんどくさい」だからそうです。ちなみにイルミスさんにも同じのを着させようとしたハイドロン君の陰謀は突如どこからか飛んできた石によって防がれハイドロン君もラウロ君の隣でなにか呻いています。

「うぅ、アイツの仕業だな覚えていろ……」

「葉擦さん...ムニャムニャ」

俺の隣にはゼロと中瑠さんがいてなんか二人共俺を挟んで飲み会やってます、いつのまにか仲良くなっていたらしい。というか移動用魔道具使うのは俺なので飲めない俺(酔うと魔力のコントロールが鈍る)の目の前でやっているのは喧嘩を売っているのだろうか。

「はっはっは!楽しいなぁ昼に飲む酒もまたいいもんだ!」

「中瑠もいい飲みっぷりだなガンジは...悪い飲めないんだっけか」

「(よし後で殺そうこいつら)」

そして目の前ではビーチバレーをしているのとそれにBGMとして演奏しているアティさん&ウィル君ペア,クロさん&レイさんペア,モンブラン博士&深闇さんペア,雷華&封季ペア,雪咲さんと戦木さんによる演奏。
なんというか途中までは普通にビーチバレーだったんだが誰かが頑丈に作られているボール型魔道具により皆本気を出すようになり先程から少し離れているこちらにも鋭い音が鳴り響いて演奏を聴いているどころではなくなっている。
ちなみに葉擦さんはイルミスさんとソロでビーチバレーをしていてボールしか見えない。

「アティ!カバー頼む」

「いくわよウィル!」

「行くぞ少年!」

「少年いうなっておっさん!俺には深闇黄泉っていう名前が...前見ろ!」

「雷華カバー遅いぞ!」

「そういう封季だって遅い!」  「「何だと!」」

「私達が相手の時に喧嘩っていい度胸ね」

「いーくよー!」

うん、地獄絵図。葉擦さんたちの方はシュパパパって音しか聞こえないために詳しくは書かない。
畜生、俺の少ない休日が、月に一度歩かないかの休日が、仕入れとかしなくてもいい日が、こんなので潰れるとは。もう嫌だこんな生活、と嘆いてみても結局返ってくるのは轟音と飲んだくれどもの声のみ。
こうなったらと精々少しでも楽しんでやると海に向かって歩いていく、
俺の右足が海水に触れ腰まで浸かるようになった頃、久々に泳ぐなーという懐かしい感覚が戻ってくる。
その時である、突如右足にを何か吸盤のようなものにより掴まれそのまま空へと持ち上げられ砂浜がよく見えるようになった。
…はい?

後ろを向いてみるとそこには大きな大きな蛸がいた、うん俺はこいつをしっている、ランク6モンスターメガオクトパスだ。

メガオクトパス:魔物,巨大海物類
全長40メートル、見た目は巨大なタコだがそこから繰り出される粘着質の墨と大きな足による攻撃により迂闊に近寄れない、弱点は丘に引きずり上げることによる弱体化。

たまにいるのだ、ダンジョンから逃げ出したモンスターというものが、特に海系モンスターはそれが多い。しかしここら辺にダンジョンはなかったはずなのだがと考えたところでひらめく、
昨日か今日あたりでこの砂浜近くの海のそこにダンジョンができたのだと。別に不思議なことではない、ダンジョンは本当にどこでも湧き出る。ちなみに俺が焦らずこんな考えができることというのも理由があるだけであり別に俺の肝が座っているということではない。

どんどん侵略者のようにメガオクトパスが増えていく、………どうやボスがいたらしい、ランク5モンスターギガオクトパスである。

ギガオクトパス:魔物,巨大海物類
メガオクトパスの二倍ほどの大きさを持った海物、足がこっそり増えているのは内緒だ。

合わせてギガ一体メガ四体といったところであろうか、
再度砂浜の方に顔を向けてみると皆水着のまま武器をとっている。

とりあえず次に何が起こったのかは説明しないでおく、まあ言うことは若干海が深くなったことと砂浜が少なくなったこと、夕食は蛸であった事のみである。

特別話「なんで海で泳ぐだけで地形が変わるのだろう」