複雑・ファジー小説
- Re: 異世界武具屋・オリキャラ募集,更新,千記念企画小説始動! ( No.187 )
- 日時: 2013/05/03 16:09
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
---第十話「精神勝負」
最近店員の増加を図ろうとしているガンジです。
だがしかし葉擦さんが来るということが既に知れ渡っているため並の人が受けに来てくれません。そしてその2割は俺に会った瞬間逃げ出します。
多分情報屋で仕事探ししてて俺が居ることを知らないものがいるようです。と、鈴が鳴った。
俺は腰掛けに座ったまま扉の方を向きいつも通りに声を出す。
「いらっしゃい」
「あの求人してるって言うから来たんですけど」
そう弱々しい声で言った少年がいた。
相変わらず顔の方は向いていないが少年に尻尾が生えていることがわかった。獣人のようである。ちなみに獣人の使う魔力はモチーフとなっている動物で違うが今見えている犬系の尻尾だと無属性らしい。
「ああ、している」
「あ、あの僕一生懸命働きますのでどうか雇ってください!」
そう少年は思いっきり頭を下げてくる。これは良かった、真面目そうだ。少し弱々しいのが目につくが接客なら大丈夫だろうか。
とりあえず名前を聞いてみるとする。
「名は?」
「見境フォールスって言います」
少年は自然にそう言った。とりあえず俺は明日が仕入れ日であると同時に定休日なのでその日に来て研修をすると伝える。
しかし少年はそのことを伝えたあともなかなか店を出ようとせずなんかモジモジしている。流石に気になった俺は声をかける。
「……どうした」
「...泊まる所がなくて」
恥ずがしがりながらそう告げる少年に俺は色々と驚いたあとどうするかを考える。うちに布団は一つである。というか寝る場所が一つなのでどうしようもない。金を渡して宿屋にでも泊まってもらうかと考えたがこんな確かこの街は15歳以下は宿屋に一人で泊まれないという条例があったはず、この案は消える。
……しょうがない、ため息をついた後俺は少年に声をかける。
「閉店になったらここに泊まっていい、俺は宿屋で泊まってくる」
「……え?そんな」
「な?」
ちなみに俺は次の日目覚めたあとゼロに頼み込めばよかったと思うのだがそれはまた別のおはなし。
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今回登場した見境フォールスさん、一体何者なんでしょうね(棒)