複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋・オリキャラ募集,更新,千記念企画小説始動! ( No.189 )
日時: 2013/05/04 11:33
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
参照: http://...これがスランプという奴か!?(違います)

僕の作戦はまず一つ、彼の店の信頼を落とすことだ。
店で接客をわざと失敗して客に擦り付ける。
それで客足は遠のく、そこで僕がネタばらし、こんな簡単なことだが多分あいつはそれで終わる。
……さて、まずは彼からの信頼を得なくちゃね。
今は少し出かけてるから掃除でもしといてやりますか。

「そこの僕」

...ん?誰だろうこの人、随分と変な格好の老人だな。
お客さんかな?おっと演技演技。

「は、はいなんでしょうか」

「いやガンジ君がどこに行ったか知っているかね」

どうやらお客さんであっているようである。
それにしても君づけとは老人らしい呼び方だ。

「店長は今武器を届けに行っていて...」

「そうかそれじゃここで待たせてもらうとするよ、元気がある子だね、飴ちゃんいるかい?」

そういって僕に包まれている飴を渡してきた。
確かに、小柄だとは思う、けどもう14なのになぁと少し怒りをたぎらせる。ていうかこの人なんか息切らしてるし。

ズドド..

ん?

ズドドド...

んん!?

ズドドドド!!!

なんか老人の後ろからすごい勢いでメイドさんが吹っ飛んできた!?
老人があっさり、とは言わずに避けると追撃を仕掛けている。
……あ、イルミスか。てことは近くに

「おや久しぶりだね見境さん」

やはりいた、ハイドロン。いつぶりであろうか。
まぁ同業者ではないが色々と会ったことがあるのだ。

「いま仕事中だ」

「フーン、ってことはガンジ君が標的かい」

「君こそ何してんのさ」

「いやすっかり毒気抜かれちゃってね君も気をつけたほうがいいよここの軍人には」

ハイドロンはそう言い残して老人とイルミスを追いかけていった。
軍人?と疑問に思ったのだがそんな人物はその日は来なかったため僕の実戦は大勝利に終わったわけだ。
これで一応の信頼は獲れた、とりあえず1週間ぐらいはこうしていようと彼が用意した寝床で寝るのであった。