複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋・オリキャラ募集,第十話更新 ( No.192 )
日時: 2013/05/06 16:22
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
参照: https://twitter.com/

新章突入に踏まえたお話、ちなみにここまででいないキャラも出てくるのでご心配なさらずに。
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俺はいつだって好奇心旺盛な子供でいたい、それが親父がよく言っていた言葉であった。そんなある日、親父が消えた、一日目はどうせまた何かに巻き込まれたのだろうと考えていた。
二日目は少しドジったのかと心配し始めた、
三日目にもなればお袋と一緒に警察に行き高校の友人にも特徴を伝え探してくれるように頼んでいた。
何か言うとするならば、俺もまた好奇心旺盛な男の子であると思っている。よくいえば勇敢、悪く言うならば無鉄砲。そんな俺であったからこそ、

目の前の光る魔方陣を恐れるのではなく、触ってみたいと感じたのである。見つけたのは3分ほど前、路地裏のコンクリートには緑色の光を放つ六芒星が光っていた。はじめは装飾かと感じた、だがよく見ればよく見るほどそれがナニカ異質なものであることを感じた。故に、それを感じれば感じるほどに俺の欲求は増していきつい、触れてしまったのである。

「ッ!?」

その瞬間、身を包む六芒星と同じ光がどんどんと広がっていき段々に視界が眩しく、歪んでいく。ああ、やめればよかったと。そんな遅すぎる後悔とお袋への懺悔は誰にも届かず歪んだ視界が最後に捉えたのは

手を必死で伸ばしている友人達で、


歪んだ視界が晴れて初めて映したものは

豪華絢爛がよく似合う建物の中であった。


---第二章プロローグ「異世界勇者」