複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者・オリキャラ募集(異世界武具屋) ( No.200 )
- 日時: 2013/05/19 10:23
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https
苗字制度:軍には見分けるため、一定以上の階級を所得し苗字を持たないものには苗字を付ける制度がある。その名前は本人の自由であり昔、ドラゴンなんてつけようとしたものもいたとかいないとか。
---とある軍人のノートより一部抜粋
現在、雄哉たち二人は第一隊隊長、ラウロ・スペクタクル縮めてラウロさんから剣の指導を受けていた。観鈴は剣より魔法の方があっているということで先程のローブの女性に連れて行かれた。俺たち人間は普通は無属性の魔力しかないらしいが召喚による副作用により微弱ながらたくさんの属性が使えるらしい。そしてこれもまた召喚の副作用か、俺たちの体は以前よりも数段たくましくなっていた。見た目自体は変わらない、だが今なら80kg程ならなんとか両手で持ち上げられる自信がある。ちなみに、何故いきなり指導を受けているかというと召喚術は役目を果たすまで帰還不可能という制約がついていてそのことで一時もめたが戦うしかないと覚悟を三人で決めたためである。なぜそこを詳しく書かないかというとそこらへんで3人の精神が崩壊しかけたいへん見苦しいものとなったためだ。
「もう少しブレをなくすように、決して型を崩してはいけません」
「...はい」
「雄哉、大丈夫か?」
「...おう」
「ふむ、雄哉殿より修斗殿の方が剣を振るのに離れているようですね」
修斗は剣道の選手だった、もしあの召喚が本人の身体に合わせてパワーアップをさせてくれているのなら化学部であった雄哉よりも運動部である修斗の方がパワーアップの比率は大きいのだろう、と論をといて誤魔化そうとするが浮かび上がってくるのは努力不足という言葉で。
それを打ち消すために模擬刀を握る力を更に強くする。
と、その時雄哉に疑問が浮かぶ
「冒険者ギルドってのはどうしているんですか?えっとスペクタクルさん」
「そっちは呼び慣れてないのでラウロの方でいいですよ、そうですねギルドは中立企業で未だにギルド自体は攻撃を受けていないので何もできないといったところですかね」
彼らが加われば戦況は変わるんだけどな、というラウロの顔には影が見える。それに続けるよう葉擦さん、と呟いたラウロに少し顔が疲れてきたように見える修斗が話しかける。
「なぁラウロさん、その葉擦って人はなんなんだ?」
「えっ!?いやあのその」
その問にて手をバタバタと顔の前で降るラウロに二人共よからぬ想像をする、とその時、攻撃を受けたためか上に開放的になっている修練場に一つ影が現れた。三人の中で一番早くラウロが反応し上に顔を向けて少し赤らめていた顔が青に染まる。釣られるように上を見た祐也たちがみたものは
空から笑顔で落ちてくる少女であった。
少女が地面に激突するのと少し煙が立ち、少女がどうなったのか分からなくなる。咳をしながら煙を手で払うラウロ達の目の前にはまるで最初からそこにいたかのような体勢で先ほどの少女と思われる人が立っていた。よく見ると体のあちこちに包帯やガーゼなどが見える
「………安静にしていてくださいよ葉擦殿」
「いやそんなことよりあの人から」 「どこに行った葉擦~!」「ストップストップ!落ち着け!」
「やば、じゃねラウロ君」
まるで台風のように去っていった少女改め葉擦に雄哉たちが呆然としているとラウロが何もかも諦めたような目で説明した。
「...先程のは榊葉擦、という現在第一隊隊員です。この間の襲撃で負傷して現在入院中なのですが...そんなことより!」
このまま話題を続けるのはまずいと思ったのかラウロはすぐさま強引に話題を変える。
「勇者殿達をバックアップしてくれる人がいるのでその人たちを紹介したいと思います、ついてきて下さい」
模擬刀を預かるとラウロはクルッと体制を変え歩き出す、それにようやく 事態を把握した雄哉たちもそれについていった。
3分、きっかりと歩くと周りに比べ少し綺麗な扉の前についた。ラウロは3回、ノックをし「ラウロ・スペクタクル、勇者様達を連れてまいりました」と扉の前で敬礼をしながら喋るとガチャ、と大きな音をたてて扉が開く。
そこには煌びやかな光景が広がっていた。先程までの攻撃を受けてボロボロになっていた廊下など比べ物にならないほどである。
その奥には二人の青年と少女がたっていた。
青年はタキシードを着こなし金色のショートヘアが見事にマッチしていて左右の目の色が違うという地球ではありえない光景が気にならないほどで、その後ろに少し恥ずがしがっているように顔を俯けている少女もまた童話に出てくるようなドレスと青年と同じ金色のツイテールが美しさを放っていた。
少し目を閉じて青年が首を下げたあとラウロは扉の方へと戻っていく。残されたのは雄哉達(途中で観鈴加入)はカチコチに固まっている。
そんな3人を察してか青年は話し始めた。
「初めまして、異世界より参られた勇者殿達よ、僕が今回君たちをバックアップすることになった神ノ咲家当主、亜全《あぜん》だそしてこっちは僕の大切な妹の...梨李?」
「は、はい!えと私神ノ咲次期当主、梨李《りり》って申します!」