複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者〔異世界武具屋〕 ( No.203 )
- 日時: 2013/05/26 13:12
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https//リク板に行けない...謎のアク禁
神ノ咲家、ラウロさんより補足されてもらったがこの世界でもトップに君臨するとか言われてる大貴族なのだとか。まぁ、そういった揺るがない地位を持っているのがバックアップしたほうが良いのだろうと雄哉は考えた。
「とりあえず、勇者殿達にはまず腕を磨いてもらう。出来れば武具屋に頼んで作らせていた武具を渡したいところなのだが武具屋の店主は攫われてしまったし防具屋はこの騒ぎのせいでこの国に戻れいないようなのだ。そのため今この国は勇者様がいるため安全だ、という考えを皆に伝えなくてはいけない」
「と、というわけでして冒険のバックアップとして冒険者ギルドに掛け合い特例が出るようにお願いをしています...」
現在の状況を事細かに亜全と梨里は伝えた。
どうやら雄哉達用に作っていた防具や武器も現在手に入っていないらしい。となると攫われた人たちをすくいに行きたいところだがどうやら魔の国の幹部クラスが一人常駐してるらしく迂闊に手を出せないというわけだ。軍を総出で攻め込むにもあの時と同じように攻め込まれてはひとたまりもないようである。
「現在私たちが急遽用意できた防具と武具を運んでもらっている」
質はとてもいいとはいえないがね、と付け足しながら話す亜全の横で梨里が肩を落とす。
「と、とんでもない。むしろお礼を言いたいくらいですよ」
と励ますように観鈴が梨里へ向けて話す。修斗もそれに賛同するようにこくこくと首を動かす。
とその時、空いている窓から少々体が大きい鳥が飛んできた。
あしに手紙のようなものをつけていてそれを見た雄哉は伝書鳩を思い出す。亜全はそれに気がつくと鳥の手紙を丁寧に解き紙を開いて少し読んだあと、雄哉たちの方を向きいい知らせだよ、と微笑む。
それに雄也は?マークを浮かべながら亜全に聞く。
「なにがあったんですか?」
「特例が認められた、今日から君たちはクルトンに属する勇者兼ランク10冒険者、こんな特例が認められたのは初めてだけど...もちろん条件もあるみたいだ」
そういって亜全はその条件を読み上げた。
・バックアップはあくまで住居等のみ、武器、金銭、などは認めない
・緊急招集クエストがある場合はそちらを優先してもらう
・扱いはあくまでもただの冒険者、認めたくらば成果を出すこと
・冒険者として活動するため身勝手な行動は慎むように
その日から俺たちの修行と仕事が始まったのである。
---プロローグ「その眼で見たもの」終