複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者〔異世界武具屋〕 ( No.208 )
- 日時: 2013/06/09 12:15
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https//
冒険者ギルドの大広間、そこに5人が集められていた。誰もが異質な雰囲気をまとっている。
一人は赤髪、着物のような服に負けていないどころか勝っている刀が一本腰に刺さっている。寝起きなのかあくびをしている。
一人は純白の白の髪を綺麗に後ろにまとめた髪型、その綺麗な背中には死神のような大鎌を背負っている。
一人は前の女性とは違いその長く白い髪をまとめることなくそのまま下げている。その目は綺麗な翡翠、宝石のような目を銀色の縁のメガネで隠すようにして腰には水平に一本の紅い剣が差してあった。
一人は黒のオールバック、左側には銀色のモノクル、それを引き立たせるようにびしっと決めた燕尾服が良く目立っている。それだけで異質だというのに手元には一枚の写真がありそれを眺めていた。
一人はボサボサの黒髪、男にしては少し長く肩まで届いている。だがそんなものより目立っていのは頭にぴょこんとある獣耳、クルトンであればそんなものはそこまで珍しくないが周りよりかなり低い身長がさらにその獣耳を際立てていた。
そんな彼らの前に立つのは一人の女性。ショートの黒髪とあう金色の眼が良く輝いていた。彼らはこのギルド、冒険者ギルド・クルトン支部にいるランク5以上の戦士たち、いわば実力者集団である。金色の女性のここのギルド長、セントリアは周りを確認したあと両腕を広げて話を始めた。
「皆の者、あつまったな?貴様らのようなひねくれものが一同に集まるとは思いもせんかったぞ」
その挑発するかのような言葉に赤髪の青年神宮凶は切り返しポニーテールの女性、ルーフ・エクルバーンは便乗するかのごとくおどける。
「じゃあ帰るわ、まだ眠いんだ...」
「あっはっは!だってさ!相変わらずのサボり癖!」
それを諌めるかの如くもうひとりの白髪の女性、ハヴィア・アンビシオンと写真をポケット型魔道具にしまいこんだ燕尾服の男性、キラルドも口を開く、
「貴方がた、今回は大事な時だというのに...!」
「そうだぞ?これでイルミスが見つかるかもしれないんだ!」
イルミスゥゥゥゥと叫び声をあげそうになったキラルドに膝カックンを仕掛けたのは獣耳の少年、ケトルーシュカ・ヴァルゼルカその顔は少し笑っている。
「ははっ!相変わらずそういう時には足元お留守だよ!」
そんな彼らを見て改めてセントリアはつぶやいた。
「やっぱり大丈夫かのぅこの任務」
そんな時、ギルドの扉が勢いよく開いて3人が飛び込んできた。それにまぁいいかと付け足したセントリアは大きく、今までの鬱憤を晴らすかのごとく声を出した。
「さぁ!人類の反撃はここからぞ!存分にその力を発揮せよ!敵は魔ノ国、恨むのであれば自軍の愚かな巨鬼をウラムがいい!!!」