複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者〔異世界武具屋〕新企画 ( No.216 )
- 日時: 2013/06/24 19:36
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https//
---第2話「人類の反撃と涙の魔神」
目が覚めると簡素な寝具につつまれていた。周りを見まわすと医療器具や何かと白い布などが目立ちここが医療系施設だということを雄哉に実感させた。かといって日本で何度かお世話になったようなものは見当たらず魔法陣が見えたり燃料が割としての小さいマナが見えた。少しばかり飛んでいた記憶が戻ってくる、そう確か自分はずっと走っていていつの間にか...途中からは意識もなくなっていた、道で倒れたのかそのままギルドにたどりつけたのか、
...そうだ
「リックさんは?!」
その疑問がててくるとともに起き上げた体は少し痛かった、筋肉痛のようだ。
「呼んだか?」
そんな気楽な声に反応して雄哉は体を左に向けた。
そこには綺麗にむいた林檎をシャクシャクと音を立てて食べているリックがいた、顔に湿布などを貼っているが命に別状はなさそうだ。その事実をただ良かったと受け止めるほど雄哉も楽天的ではなかった。見た目は元気そうだがあちこちに包帯や湿布などが見えた。
それを見て黙っている雄哉にリックは声をかける、
「...別にお前のせいじゃねえよ」
「...でも」
「俺が少しなめてただけだ、族長のステンダムとか言ってたなあいつ、単細胞だと侮りすぎた、それがこの結果だ」
雄哉は違うと声高らかに叫びたかった、自分がいなければあんなところにまずリックは来なかったし自分を捨て置いて逃げるという手段もあったはずだ、そう言いたかった、けど言えなかった
そうだよお前のせいだよ
そう言われるのが怖かった、今まで何の考えもなしにいろんな騒ぎに首を突っ込んできたが奇跡的に被害は最小限だった、だからこそ雄哉には勇気があった。
だがもし自分の行動で誰かが被害を被ってしまったのなら...
「まさかお前、全部自分のせいだとか考えてんじゃねえだろうな?」
「...え?」
「俺は確かにお前らの指導係としていたからこそアイツと戦闘になった、けどそいつを選んだのは俺なんだぞ?俺がその時は正しいと思ってした行動だ、お前だってあの時俺の言うことも聞かずに剣を抜いたってよかったんだ、けどお前だってその時は逃げるのが正しい選択だと思ったんだろ?なら胸をはれ」
雄哉はその言葉にしばらくだまり考えたあと、いつもの彼のように大きく返事をして邪魔な考えをすべて捨てた。
「...はい!」