複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者〔異世界武具屋〕新企画 ( No.223 )
- 日時: 2013/07/08 20:26
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https//
突如、地面が揺れた
人は泣き叫び略奪行為を行う者すらいなかった、それほどまでに人は逃げたかった
何から?それは...
今にも国ごと踏みつぶそうとしている亀達からであるだろう
雄哉達はその異変にいち早く気づき各々の武器をとり亀へと向かった。
亀は突如としてクルトンの200m程近くに現れた、大きさは山よりも大きくその一歩で地面が揺れた。人々は理解するとすぐに逃げ出し始めた。少しでもあの亀から離れねば、みんな本能的に感じ取っていたようである。雄哉とラウロは身体強化魔法を使い素早く亀の前へと立ちふさがる。無論亀は二人に気づかずそのまま足を上げるわけだが、その足ラウロが動いた、見ればカトラスに魔力を纏わせている。
「真空突き!」
ラウロの叫びとともに一撃が足へと届く、だが結果は無残。纏わせていた魔力は消えカトラスは切っ先が欠けていた。そしてそのまま足はラウロごと地面に叩き伏せるかの如く踏み潰した。
「ラウロさん!」
吐き気がした、誰だってどうなっているかなんて想像ができた。だがその想像は後ろかけられた声によって崩された。
「こっちこっち、...ラウロ君?ちょいと無茶しすぎだよ、特攻軍だからって張り切りすぎ」
「す、すいません葉擦さん」
「にしてもこの亀...あの時の亀に似てる?」
「(あの時?)ラウロさん、よかった無事で」
気がつけば雄哉の後ろには知らない顔から知っている顔まで様々な人物がいた、銃を持っているものやこれから舞うかのような衣装の人、着物に刀を差している人に、弓矢を構えている人に鎌を振りかざしている人。きっとこういう状況をオールスターなどというのだろうか、皆纏う雰囲気が負けていなかった。どうやら皆クルトンの実力者らしい。
「確か...霊亀だったかしら」
「あんときのでっかい亀!顔がそっくり!」
「ふぁ、居眠りの邪魔したのはお前か?」
「ウィル、行くよ?」
「任せろアティ!」
「亀を題材とした劇も面白そうです」
「イルミス...どこにいるんだ...」
「そればっかりなら帰って?」
勝てる、そんな確信を何故か抱いた。たとえこの亀がどんなに強かろうとこのメンバーを見てると不思議と勝てる気持ちだった。だがそれもまた次の瞬間に打ち砕かれる。稲妻のような爆音が響き渡る、その時確かに雄哉は見たのだ
クルトンを四方を囲うようにして空から降りてくる化物たちの姿を