複雑・ファジー小説
- Re: 第二章・異世界勇者〔異世界武具屋〕新企画 ( No.228 )
- 日時: 2013/07/27 11:16
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
- 参照: https//
クルトンを中心として南側に現れた朱雀。その身は炎をまとっていて何゜友近寄せていなかった。周りの野山は燃え戦っている者たちの体調を悪化させる。ただいるだけの場所としてはここが一番大変とも言っても良かった。その分攻撃は大きな翼をはためかせと飛んでくる火の粉や大きな嘴から放たれる火球程度、回避するには楽であった。
...実力が発揮できれば、の話だが。
水分が足りなくなりふらつくのは当たり前、汗が目にしみたりふらつきによって転ぶのもそう珍しくはなく、ただ朱雀に焼き殺されていく。魔族が水系の魔法を使ったりしようが生半可なものでは直ぐに気化して意味をなさない。そんな地獄絵図、その前に立つ五人がいた。
最近ランク6となったウィル、いつもつけている眼帯はこの状況では無駄なだけで外して負傷して少しグロテスクな目の傷が顕になっている。
「アティ、今あいつ傷負ったはずなのに復活しなかったか?」
同じくランク6、アティーシャ=レムセス。ただしそれの名は捨てていて今ではただのアティーシャ。その背中にある大弓と矢筒は燃えないように金属コーティングがされている。融点が高いものを使用しているが熱を持つため早々使えないであろう。
「再生機能とか厄介ですねウィル」
ランク5、リックバース。今回持っている片手剣には透き通るほど透明度が高い水色の宝石がセットされている。そして何故か周りより汗をかいていない。
「(長くは持たねーがやるっきゃねぇな)」
ランク4、ルーフエルクバーン。大きな鎌を構えていて表情はないが心なしか喜んでいるように見える。どうやら戦闘狂と似たようなものらしい。
「斬りがいがありそうな魔物だぁ...」
この状況で唯一冒険者ギルド所属ではない元軍人、フェアラート。この状況では自殺行為になりうるはずのスーツを着ていて涼しい顔をしている。その秘密は彼女の種族にあるのだが今は語らない。
「妙だな、ともかく倒す方法を見つけねば」
そんな5人を知ってか知らずか朱雀は鳴いた、まるで嘲笑うかの如く。それに怯まず5人は各々の準備を始める。そして少し話し合ったあと、恐れず朱雀へと突っ込んでいった。
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「すいませんが急いでくれません?」
「・・・・・・・・・全速力」
「これ以上出すと分解が始まってしまうらしいです」
「ほ、本当に向かうのですか?」
「「「今更」」」
「後そろそろ被るのやめたらいかがです?もう意味はないのだし」
「・・・・・・・・・?」
「な、なんのことでしょう...」
「そろそろ」
「わかりました、それでは始めましょうか、反撃を」
そんな無駄口を叩き合いながら移動用魔道具は猛スピードで荒野を走りぬけていた。後ろに大量の武具を載せながら...