複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋【オリキャラ募集中】 ( No.24 )
日時: 2013/03/03 15:55
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

~第二話「情報は重要」~

昼頃になり、お客もだんだん少なくなってきた頃その人は鈴を鳴らしてやってきた。オッドアイの人間の女性、これだけならば前回の葉擦さんと特性がかぶるが今現在眼の前にいる彼女の目には黒ではなく青があった。

「頼んだ品は出来てるかしら」

彼女の名はクロ、我が店『武具屋』の隣にある情報屋『データショップ』の店主だ。
今日も全くおしゃれではない俺と比較することがおこがましいぐらいのオシャレ度がある。
その銀色の髪に黒を基調とした服がよく映えている。
なんでも彼女は情報屋の中ではかなり有名であるため普段はかなり忙しい。

「勿論、...ほら」

少し顔見知りであるため普段の一見さんなどよりはしゃべりやすい。
俺は立ち上がり倉庫の中から取り出したる銀の刃を持ったブツを手渡す。まあ、それっぽく言おうとしても無理なのでぶっちゃけるが包丁である。

彼女は料理が得意らしい、たまに武具屋別棟にいい匂いが香ってくるからその腕は本物だろう。
しかし、彼女はかなりの力持ちらしくたまにゴミ置き場に真っ二つになったまな板が置いてある。

こちらもその度に切れ味を良く、丈夫に仕上げているのだが今度も刃こぼれをしてしまったため直したのだ。

「ありがと、相変わらずいい仕事してるわね」

クロさんは包丁を包んでいた包帯をほどき包丁の刃を少し見たあと帰っていった。