複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋【オリキャラ募集中】《参照150突破記念》 ( No.31 )
日時: 2013/03/09 09:28
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

「人為的……」

俺がその事実に驚いているとレイさんがクロさんの言葉を補った。

「そっ、市場に出る前にあるところがだいぶ買い取ってんの」

「しかも少しずつ買い取る量を増やしてね」

つまり、それによって市場に回る鉱石の量は激減、いい仕入先を持っていないうちの店には大損害。そして買い取った方はその功績で大量に安く作ることができる。最悪だ。
しかし誰が?そんな俺の心をしってか知らずかクロさんは話す

「うちに頼ってばかりで新聞とか読んでないでしょ、あなたの店は今かなり有名、そしたらクルトンで前人気だったところが騒ぎ出したってわけよ」

「そこまで品質も良くないから人気が落ちたんだけどガンジさんが数年前に立てた頃から人気が落ち始めたから逆恨みしてんでしょ」

「…ならば一体どうすれば」

俺の不安な声にクロさんとレイさんは目を丸くしまるでそんな返答が来ると思っていなかったように俺に言った。

「何言ってんのガンジさん、そんなの決まってるじゃない」

「?」

「やられたらやり返す、そういう物よ」

一瞬、俺は何か深いものを見た気がした。鬼とか蛇とかそんなちゃちなものではなくてもっと深い何かを

「レイ、準備は?」

「勿論!!」

俺が帰る前、なにか物騒なことを話し合っていたが突っ込む気にはなれなかった。
後日談だがお客が少し増えた。なんでもクルトン国で悪質な被害にあったが懸命に店を支えようとしたという美談が新聞に載ったらしい。
そしてその加害者を国から抹殺できるほどの情報が新聞に載ったらしい。

情報屋と新聞社は仲がいい、つまりはそういうことだろう。今回の事で俺は学んだ。来週から新聞を取ろうと思う。情報は重要だ。

--第二話「情報は重要」終了