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怒ってしまった、久しぶりにだ。
そうすればどうなるかなんてわかってるはずなのに、職業上、俺は力が強い。
だから手を振るうわけには行かない、そのため説教をしたかった。
けどあいつら逃げるんだよ、怒った途端。だからげんこつをそれぞれぶち込み正座をさせた。

おかげ今日はお客が来なかった。
まあそこは自分のせいなので反省しておこう。
途中余りにも声が大きいため隣の店のクロさん達が覗きに来た。
俺が大声を出して説教なんて貴重だとレイさんがつぶやいていた。

…さて、仕事をするか。
葉擦さんはともかく中瑠さんは途中までいい客だったからな、少しサービスをしてやろう、まずは作っておいたインゴット選びだ。
防御重視、貫通重視の場合とにかく硬いのが良い。

・・・ならば、使おうではないか魔鉄鋼を。
魔鉄鋼の特性、それは人や魔物、魔族に沸く魔力を素材に込めることができるというのを持っている。
例えば、竜人《ドラグーン》は基本的に炎の魔力を持っている、これを魔鉄鋼に込める。完成品は普通の鉄を素材としたなものとなんら変わりない。
しかし、そこに所有者の魔力をながすと驚き、なんと剣が炎を纏うのだ。ちなみに人間は普通は無属性の魔力を持っている、これを込めると耐久力が上がる。

ちなみに錬金術師が作るマナというものを使っても魔力を込めることができる、だがマナは長く持たずせいぜい２年ほどで寿命が来る、なので今回は俺の魔力を込めるとする。

そう、決めるとすぐに鎚を持ち魔鉄鋼を溶かし固めたマジックインゴットを大量に溶かし始めた。