複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋【オリキャラ募集中】《参照150突破記念》 ( No.45 )
日時: 2013/03/10 09:06
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

カァン!カァン!
金属を叩く音が武具屋別棟内に響く、ちなみに防音である。

息がだんだんと乱れてくる、理由は鎚に纏わせている魔力をどんどん魔鉄鋼に込めて自身の魔力がすくなっているからなのであるが。

流すと纏わすは違う、流すは戦う者の一般的技術だ、そうしないと魔力を動力とするダンジョン内で便利な魔道具などを使うことができないためだ。
纏わすとは剣のうちではなく剣全体、表面も持ち手も芯も全てをうまくコントロールして初めて纏わすことが出来る。
そのため今現在、鎚に自身の標準的な魔力を纏わしているため集中力もガリガリ削れていっているのだ。

そのため魔鉄鋼という素材自体は安いのに製品は高いという事態になる。
盾の方はとある店に発注しておいた。さすがに魔鉄鋼の盾は作ったことが少ないのでな。二つ返事でokを貰った、流石である。

「…ふぅ、まだまだ」

仕事中に考え事をする暇があるならそれも仕事に向けるべきだ。
それこそが武具を更なる高みへと昇格させるために必要なこと、

作れ、最高の一品を常に己が出来ること、その極み。
俺はただひたすら作業をした。