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---第四話「おおらか過ぎる友人」

俺は自分でも優しい人間だと自負している、
…がそんな俺でも腸が煮えたぎる事が昨夜、起きた。

それは毎週の最後に休日に突入する前にいつも売上のチェックなどをつけているのだがおかしいことになった。

「(足りない?)」

売れた商品と売上が一致しないのである。
それも小銭レベルではなく結構大きな額だ。
流石に大きすぎると何度かチェックしたりもしたのだがやはり合わない。
暗くなった店の中、どこかに落ちているのかとお金を探したりもしたのだが見つからない。

そして気づく、商品が足りない。
武具の中でも軽い篭手や短剣が足りない。
そしてその時俺は最近新聞に載っていた項目を思い出す。

『盗難相次ぐ、あなたの警備は大丈夫?』

成程、これが盗難という奴か。
人の丹精込めた商品を感謝すらせずに盗み犯罪者組織になどに渡されてしまう。
オーケイ、そんなことをしてくれた奴にはお返しをしないとな。

「戦争だ」

そこから俺の《全てを取り返せ!盗賊対処計画》が始まったのである。
誰を怒らしたのか分からせてやる。