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---第五話「一寸先がやばい」

先程、近場にいた葉擦れさんとラウロ君によって盗賊は連れて行かれた。
その後少し悲鳴が聞こえたが知らん振りをすることとしよう。
ゼロをなだめて別れを告げた今、俺は店の中で考え事をしていた。

盗賊のボスについてだ、ゼロが黙らしてしまったが間違いなく盗賊のボスは存在すると考えたほうが良いだろう、ならばそのボスは今なにをしている?部下がやられたのだ、軍を狙うか?無理だ、少なくとも勝てる気がしないだろう。
ならばまた仲間を集めるか?しかしそれも時間がかかるしそれまでの金も欲しい、となればどうする?自身だけで行動をするのだとしたら楽なところに来るだろう、その時鈴がなった。
もうすぐ閉店間際だったが客は客だ、俺は扉の方へと向く、

お客たちは青紫色ロングジャンパーを着てミニスカートを履いているの女の人(顔は見ていない)が一人、
ハッピとは合わないようであっていた迷彩柄のズボンを履いている少年の一人で二人組のお客であった。

冒険者だろうか?にしてもこんな人は見たことないので一見さんだろうか?いらっしゃい、そう言いかけた時、

「店の中で一番高い武具を出しな」

少女の方が楽器の弓を俺に突きつけていた。
……これは不味いことになってきた。